小学3年生の娘が、朝ドラ「あんぱん」を見ている。 ドラマは目下、太平洋戦争中である。 楽しそうにみていると思っていたけれど、先日、「怖い夢を見た。家族みんなで戦争に行く夢」と泣きながら報告してくれた。 家族みんなで馳せ参じる戦争って物見遊山というか旅行感があって全然怖くなさそうだけれど、怖かったらしい。もはや戦争のことなど、ドラマですらほとんど見ないから朝ドラ貴重だな、と思いつつ、怖がる娘の背中をよしよしと撫でる。 小学校3年生にとって、戦争はファンタジーなのだろう。 私の祖父は、戦争に関わっている。だから私が小学3年生のころは、祖父から直接戦争の話を聞くことは可能ではあった。可能ではあったけ…