時の流れでは癒されない心の傷:児童虐待の神経生物学的考察 後編 Martin H. Teicher, M.D., Ph.D.(マーティン・H・タイシャー医学博士)の研究より 愛情とオキシトシンレベル タイシャー博士たちの研究により、幼少期の虐待経験がホルモンレベルを通して脳の発達に影響を与えることが判明している。 また、50年前に行われたシーモア・レヴィン博士とビクター・デネンバーグ博士の研究で、環境の小さな変化がラットの発達、行動、ストレスに対する反応に持続的な影響を与え続けることが示された。 乳幼児期のラットに、人間が毎日わずか5分間触る(ストレスを与える)ことを繰り返すという、ほんの小さ…