平安時代中期の天台僧。書写上人とも。 生年不詳、没。 従四位下橘善根の子。京都に生まれる。 良源に師事し、三十六歳で出家。日向国の霧島山、筑前国の背振山で修行、康保三(966)年に播磨国の書写山に入山、国司藤原季孝の帰依を受けて円教寺を開創。その後花山天皇、源信、慶滋保胤らの参詣を受けた。 天元三(980)年には増賀とともに比叡山根本中堂落慶供養に列席し、早くから法華持経者として知られ、存命中からさまざまな霊験が語られた。
霧島岑神社(きりしまみねじんじゃ)は宮崎県小林市細野に鎮座する。ここは夷守神社(ひなもりじんじゃ)でもある。両社は合祀され、夷守神社の旧社地を鎮座地としている。 御祭神は瓊瓊杵命(ニニギノミコト)・木花咲耶姫命(コノハナサクヤヒメノミコト)・彦火々出見命(ヒコホホデミノミコト)・豊玉姫命(トヨタマヒメノミコト)・鸕鷀草葺不合命(ウガヤフキアエズノミコト)・玉依姫命(タマヨリヒメノミコト)。日向三代(ひむかんさんだい)がそれぞれ夫婦で祭られている。夷守神社も御祭神は同じ。 明治時代に合祀される 霧島山中央六所権現(霧島岑神社) 雛守六所権現(夷守神社) 巨樹の並ぶ参道を奥へ 中央と、西と、東と …
高原(たかはる)の狭野神社(さのじんじゃ)を参詣した。鎮座地は宮崎県西諸県郡高原町蒲牟田。小字は「狭野(さの)」という。 鎮座地は高千穂峰(たかちほのみね)の東麓。山頂から5㎞ほど東に位置する。そして、狭野の地には神武天皇の伝説が残っていて、狭野神社の御祭神にもなっている。 狭野尊 狭野神社(狭野大権現社)の略紀 長い長い参道の奥に 神徳院跡と豊受神社 狭野尊 御祭神は狭野尊(サノノミコト、サヌノミコト)。「狭野尊」は神武天皇の幼名とされ、日本書紀の一書(あるふみ)の中で確認できる。 「神武天皇」というのはいわゆる漢風諡号で、8世紀の天平宝字の頃につけられたものである。伝わっている名はカムヤマ…
高千穂峰(たかちほのみね)は存在感がある。山容もさることながら、大きな噴火もしばしば。古代から人々が崇める山であり、恐れる山でもある。その東麓に御池(みいけ)という火口湖がある。 御池と高千穂峰 この池の東側に、霧島東神社(きりしまひがしじんじゃ)が鎮座する。場所は宮崎県西諸県郡高原町蒲牟田。かつての日向国諸県郡高原(たかはる)のうちである。 霧島東神社から山頂までは直線距離で4㎞ほど。また、高千穂峰山頂は飛地境内となっている。じつは、山頂に突き刺さっている天之逆鉾(あまのさかほこ)は霧島東神社の社宝である。 天孫降臨伝説の山の中腹に 霧島東御在所両所権現 高千穂峰の山腹に 火闌降尊と火明尊 …
兵庫県寺院探訪 通宝山 弥勒寺 住所 兵庫県姫路市夢前町寺1051 宗派 天台宗 拝観 無料 ※1/1~1/3・11/3の特別拝観(本堂内陣・庭園は11/3のみ)300円 駐車場 無料 ご朱印 あり ランク ★★(2.8)(5段階) 弥勒寺・布袋尊(弥勒菩薩の化身)5m 🔴弥勒寺は書写山の奥之院と呼ばれ、長保2年(1000)円教寺開基の性空上人が 隠棲され、この地に草庵を営んだのが始まりです。長保4年(1002)花山法皇が 御幸され、播磨国司・巨智延昌に命じて諸堂を完成させた。諸堂の修繕には豊臣秀吉 姫路藩主・酒井氏などが助力したと伝わる。また江戸時代中期の池泉鑑賞式庭園が 11月3日のみ公開…