夜 おそくても お茶おそなえした お仏壇のまえに すわった 真夜中 泣いた 馬鹿… ラジオに 知らない歌 聴こえて その言葉 すっかりと あれ? ママのこと?となってた うん… ほんとうそうだ ただ なにもかも 育ててもらったんだ… って なにがなんだかわからぬ赤子 望んでいた男ではなくて女の なにからなにまでよわい子が 生まれてしまったのになあ ほんとう 育ててもらった ただ まもられて ただ あたえられて 育ててもらったんだなあ ありがとう… と 泣いた ほとけさま さながらの 悲願 悲壮なほど 願ってくれたろうに… 祈ってくれたろうに… ごめんなさいだよ… ごめんなさいばっかりだ シーち…