正徳3年8月25日。今朝大公泰心公・雲仙院様の廟・霊屋へ妙園院様から濛気(見舞)の御使を平田伝左衛門が勤める。御城代組ならびに明組付主殿同心などが出向く。点心(軽食)の間に黄檗東輪寺がやって来る。律僧が15人、その中で色衣を着た者は6人であった。三門から鈴(りん)を鳴らし、外陣で香語(香をたいて唱える法語)を唱え、かつ木魚を打ち、払子を振るい、唐音で経を読む。その間はかなりの時間で、焼香して帰る。(後略)この日の使者はいずれも書院西の間に通り、御老中が会われる。町屋で35菜の食事を用意し、通い(給仕)は町人が勤める。ただし使者の格で通いは新御番・御馬廻衆が勤める。この日押切で女の気違いを捕まえ…