非常に奇妙な小説でした。内容としては短編が3つある構成になっており、女性が主人公の小説です。表紙にも惹かれました。 具体的にはそれぞれの人物の内面の感情や思考がメインとなって描写されていて、人との出会いや行動する様子を眺めるような作品です。 特徴としてはキスや食事など様々な行為を詳細にグロテスクに描写している点です。細かく、最大限まで拡大して描写している点は新鮮に感じました。さらに外界との感情を排したロボットのような主人公たちの思考や機械的に行動していく様子も描いていて人間とは思えない奇妙な感覚も覚えました。 こんな小説は初めてです。人間なんだけども人間じゃない主人公たちの行動、そして思考が描…