首相が首相だから、選んだ大臣も暴言王だった。 そんな声が野党から一斉に上がったのが、2008年9月25日。 発足したばかりの麻生内閣で国土交通大臣に就任した中山成彬氏が、報道各社とのインタビューで言い放ったトンデモ失言の大連発が原因だった。 中山氏は大蔵官僚から政界入りし、文部科学大臣などを歴任。 かねてから保守派の論客として知られ、歴史教科書について、 「やっと最近、いわゆる従軍慰安婦とか強制連行とかいった言葉が減ってきたのは、本当によかった」 批判を受けて陳謝したこともあり、最大派閥の町村派に麻生首相が忖度した国交大臣への抜擢に、党内からは「失言」を心配する声が出ていた。 とはいえ、まさか…