桜狂いの飼い主は、春になるとすべてを放り投げて花を見て歩く…のだが今年は少し様子が違って、歩くのが妙に怖かった。 冬のあいだ籠もりきりなので、いつも最初の数日歩みがぎこちないが、今回はまるで退院したばかりの人のように浮遊感があって、幾日経っても地面が遠い。ヒトは本来2本足で立って歩くものではないのだ…という気までして進化の歴史を恨めしかった。 それでも花見を強行するのが桜好きの所以だが、花を見上げながら足元も注意するのでいつもの半分も見た気がしなかった。 こんなにも急に衰えたのかとジタバタしていると、高齢者は出かける際に玄関で30秒足踏みすると良い、という記事に当たった。地面が平らで安全だとい…