日本の剣術の流派の1つ。上泉信綱により1560年代に成立した流派である。上泉信綱は「新陰流」とも「新影流」とも書いている。 なお、「柳生新陰流」は上泉信綱の弟子の柳生宗厳が伝えた流儀名の俗称で、正式な流儀名は「新陰流」である。上泉信綱からの流儀名の「新陰流」をそのまま伝えている。
太極拳には、複数の門派(流派)があります。細かい系統を含めれば、さらに種類は増えます。これらの太極拳は、一定の技術をもっている訳ではありません。 それぞれの太極拳門派は、全く別物と言える内容だと言えます。太極拳は、柔的な技術に特化した武術ではありますが、全てがそうだとは言えない部分があります。 これは、継承者の特性によっての変化が影響していると言えます。 例えば、日本の古流剣術に、新陰流という流派があります。この流派を色濃く継承していると言われる、柳生新陰流の技術は、中国武術的な表現をするならば、柔的なものだと言えます。 実際には、色々な技術が内在しているので一概には言えない部分がありますが、…
*新潮社 【あらすじ】 戦国の世も佳境に入りつつある時期。上州(群馬県)大胡の城主、上泉伊勢守(信綱)は国主の長野業政(業正)に仕えて戦いに明け暮れながらも、塚原卜伝始め数々の流派で学んだ剣術を究めたい願望も心の底に秘めていた。戦乱の合間を見ては自ら剣術を究め、そして門下に剣術を教授する日々。その中には長野業政の2人の娘、長女の正子と次女の於富も居た。於富とは一度男女の仲となり、その後嫁入りしたが生れた子供は自分の子と告げられていた。 「上州の黄斑(虎)」と呼ばれていた長野業政は関東管領上杉家を支えていたが、上杉家は北条氏康に攻め入られて衰退の一途を辿っていた。上杉家が長尾景虎(後の上杉謙信)…
某月某日 新陰流を教わり始めてからびっくりしたのが、これまで教わってきた剣術の構えの概念と大きく違っていたことを思い出した。特に下段(無形)構えの取り方が大きく違っていたので慣れるまで少し時間が掛かったなぁ。それまでの構えでは、切先の位置で構えを捉えていたが柄頭となったので新鮮な驚きがあった。下段・中段・雷刀(大上段)と切先の位置が変わるので構えから導きだされる心身の在り方の変化も面白くもある。 下段といえば、外伝勢法も単純明快な動きで奥深く面白い。一打三足からの斬り込みで打太刀を抑えるのは好きな動きの一つなのでもっと精密にできる様になりたいもの。足切りを抑えて返す動きも打太刀とのぎりぎり感が…
某月某日 師範に稽古をつけて貰う。師範はしっかりと甘くなく実の太刀で打太刀をして下さるので各勢法で自分が出来ていない部分を明確に教えてくれる。言葉で指導するのではなく動きと結果で指導してくださるので非常に勉強になる。 先達の方々との稽古も非常に学び深いが、やはりその指導の深さでは格別な部分がある。打太刀においてただ厳しく打つことで、仕太刀の気持ちを落とす容易いことだ。それでは仕太刀は育たずいずれ離れることになる。仕太刀側が出来るか出来ないかの境界線を観て取り、そのラインで打太刀をしてくださっている。 どれほど打太刀の稽古を積めばあの様になれるのか……。千里の道の一歩からそして諦めずに歩むことで…
某月某日 疾雷刀の部分稽古は、面白い!!縦の雷刀による打ち込みが水平に掛かり獲物へ向かっていく感じがして打っていて面白い。雷刀からの打ち込みは、最重要な技術ではあるが、力が入り易く両手のバランスが難しい。水平の疾雷刀は、力はさほど入らないが相手との間合い・拍子・調子・モノ打ちへの集中と感覚的にこなし纏めることがら多いように感じ。 足打ち・足切りへの守りが面白い。勢法の中で構えから構えへの変化に体捌き(足捌き)を加えて、打太刀の刀から身体をしっかりと守る。この時に師から、刃をしっかりと向け、体を盤石な姿にする。このことは師がしっかりと丁寧に教えてくださったのでより理解が深まったかと思う。 太刀を…
某月某日 新陰流の合撃は一刀流の切落を参考(技術交流)して、自流として工夫してといれた技術なので重要な技術ではあっても本筋ではないようだ。稽古で必ず研鑽はしても勢法(型)としては八勢法だけだし。まぁ~合撃の技術と概念は形を変えて各勢法の中で出てくるから自ずと稽古をしているということなのかなぁ。 稽古中に思索しているのは、合撃の際にどこにポイントを置くかということだよな。切先、モノ打ちを相手のどこに合わせて撃つかで、相手との間合や拍子・調子が変わるから。稽古する相手が変われば、間合も拍子も調子もすべてかわるから自ずと道標となるポイントが重要になると思う。基本は自分にとって身近になるところをフォー…
●蔦屋重三郎(つたやじゅうざぶろう)は、江戸時代を代表する破天荒な出版業者です。謎の天才浮世絵師・写楽(しゃらく)を世に送り出した人物としても有名であり、彼のドラマが来年NHKで放映されるとのこと。 ●それを台東区が記念して、蔦屋重三郎にゆかりのある浅草かいわいで活動する邦楽家・唄方・芸者などを一堂に会した江戸邦楽公演「蔦屋重三郎が聴いた江戸の音」を開催。先日、妻と一緒に観覧してきました。 ●ちなみに客席のほとんどはご年配の方がたで……現代ポップス派の私の場合……演奏会の序盤はかなり退屈しました。祭りばやしや長唄は感情移入がしずらく、私はガチで睡魔と格闘。 ●しかし、箏(こと)の音色は意外とモ…
南田洋子、滝田裕介、山田吾一がゲスト回の『鬼平犯科帳』「おかね新五郎」(1995)を見直した。おかね(南田洋子)*1が心を寄せる原口新五郎(滝田裕介)との間にできた娘を弥助(山田吾一)に殺され、その仇討ちをするのを長谷川平蔵(中村吉右衛門)と(平三と高杉道場の同門であった)原口新五郎が手を貸す話なのだが、いつも悪役の滝田裕介(1930-2015)が善人の役をやっている。*2 第6シリーズ 第10話|過去の作品|鬼平犯科帳 - フジテレビ 時代劇は悪役がいて成り立つ訳だが、悪役俳優も初めから悪役をやりたかった訳ではないだろう、善人役をやる時はうれしい気持ちがあったのではないだろうか。長く続いた『…
剣術道場の稽古仲間、田原寛通(たわらひろみち)は備中(びっちゅう)松山藩士である。 彼の出身を知った数馬は「備中松山といえば、山田方谷(やまだほうこく)先生ですね!」 と言うと、目を輝かせて、 「よくご存じですね、北添さん。私、方谷先生の門下生なんです!」 と、かなり嬉しそうであった。 山田方谷は幕末の儒家・陽明学者で、越後長岡の河井継之助も学びにやってきている。 JR伯備(はくび)線に「方谷」という駅がある。この駅名で、地元と鉄道省が争った。鉄道省としては、地名が原則で、人名は不可というのである。地元は熱心に鉄道省に陳情し、ついに鉄道省は負けて、現駅名になったという。そういう経緯を数馬は知っ…
最初に書いた児童書は幸い二十分ほどで書き終わりましたが、こういうことは珍しい。 児童書「七色の世界」 杉田香と牧野早苗は同じ小学校に通う親友、今日も大きな声で笑いながら下校途中だ。 晴れていた学校の帰り道、二人は可笑しな事に遭遇した。 晴れている住宅街の道路を歩いていたら薄いカーテンを引いたような晴れと雨の境界線に出くわしたのだ。 早苗は、「私、こういうの、前におばあちゃんから『馬の尻尾』と言うんだって聞いたことがある」と答えた。 しかも、雨が降っている範囲は虹が掛かったように、順番に七色の世界に分かれているようだ。 香が驚いたように、「まさか?でも、此処から先は青い雨が降っている、周りの景色…
「異修羅(全12話)」 アニメの出来は良かったです。柳生新陰流がどうとか、彼方からの客人とか漂流者とかいう設定がない方がもっと良かった(^^;)本物の柳生一門の剣がどういうものか知らないですけど、その剣士が実在してもこんな化け物みたいな超人のはずはないし(^^;)どうして未だに異世界設定にこだわるのかよく分からない・・・この世界出身のバケモンみたいな超人がたくさんいるし人外の英雄みたいなのもいるのに、異世界要素の必要性がさっぱり分かりません。そして・・・中二病患者はどうして難読漢字を使いたがるの?ジイジにも読めない難読漢字が多くて困る(^^;)そもそも中二病患者はどうして二つ名を使いたがるの?…
令和六年9月25日、西宮高段者三人稽古へ出向きました。この月は栃木英信館の全国大会への参加に引き続いての遠征と成りました。無論今回は泊りでは有りませんが、帰宅は毎回日を跨いでの事となります。少しハードな月と成りました。二か月振りの西宮での稽古会は、小雨模様の広島の雨から逃げる様な道中でありました。湿度の高い一日でありましたが、道場はクーラーが備え付けられておりますので、湿度をあまり気にする事無く稽古に励めました。 お兄さん先生の足の具合は、相変わらずの様ですが、痛みを友として稽古に励む様子は、変わりない物でありました。稽古に臨む以上手加減は無しで参ります。 先ずは、剣道形であります。打太刀を遣…
今回は、「 ジョブエイド(Job Aids) を教育に!」 というテーマで考えてみます。 ジョブエイド(Job Aids) インストラクションを行う場合、” 教える側 ” の人たちは、 ” あからさまに ” とか、 ” 露骨に ” 「学ばせる」のではなく、 ” さり気なく ” とか ” 気づかれないように ” 「学ばせる」ことを重要視したりします。 その根本理念には、 ”先生は偉い人 ” ”先生はあらゆることを知っている ” というような大昔からの「言い伝え・迷信」と、 「教えない教育」「インストラクショナルデザイン」といった真正な教育の考えが、正攻法では勝利できなかった(普及しなかった)ため…
19 静岡藩士としての松岡萬に関しては、製塩事業の外に3つの顕著な逸話が伝えられている。その一つは、蓮華寺池(静岡県藤枝市内)の所在する若王子村(藤枝市若王子)と池の水に農業用水を依存していた市部村と五十海村(何れも現藤枝市域)の干拓事業をめぐる争論に関するものであった。そもそも、この若王子村と市部村・五十海村の両村とは、慶長18年(1613)に蓮華寺池が完成して以来、池とその灌漑用水の管理や用益権をめぐって幾度となく争論が繰り返されていたという。 そうした中の明治2年の冬、突然新たな湧水が出たとして若王子村の村民が水路を堀り始め、掘削は蓮華寺池用水の水門や池の堤際にまで到ったのである。驚いた…
2024/9/19木曜日 4時半に起床し長女の朝食兼お弁当のおかず作り。 昨日大雨が降ったので畑はお休み。 洗濯とベランダガーデニングを済ませたら9時に孫達と公園へ。 30分程遊んだら買い物へ。 帰宅後、11時過ぎから読書。 昨日から岩室忍著「本能寺前夜 下」を読み始めている。 名門でない織田家に幕府を開ける程の2〜3百人の優秀な人材が居ない。むしろ家康の方が安祥松平9代目当主で何代も前からの家代々の譜代の家臣だらけ。その家康は信長に秘密で武田家遺臣を成瀬正一に命じて匿っていた。←大久保長安も一応その一人?で、八王子に武田遺臣が一杯居て、八王子千人同心を結成した。 近衛前久は太政大臣を譲ってで…
への 令和六年9月15日、栃木県鹿沼市の英信館にて第6回抜刀道連合会全国大会が開催されました。当会は模範演武、審判員の依頼を受けての今回で4回目の参加であります。之までと同様に車にて前日片道1000キロの道程を駆けつけました。15時間の予定が、途中中央道の渋滞に巻き込まれて17時間を要しました。会場である栃木英信館に到着すると桶田先生が一人のお弟子さんに稽古をつけながら、小生の到着を今や遅しと待っていくれました。 英信館道場生一同と桶田先生の経営されてる(有)飛行船の社員一同及びそのご家族、関係者総出の大会準備が全て調っておりました。之に巻藁約400本・・・気の遠くなるような大変さ作業です。桶…
あてくしコロナに罹り8月はずっと体調不良だったざんす。(;´д`)トホホ ようやく癒えて来たので久々にマイブログを開きまして、とりあえずはリハビリがてら今kindle unlimitedで読める、谷口ジローさんの「風の抄 柳生秘帖」の感想でも書いてみるべ。 それにしてもコロナはヤバイのお。 もう1ヶ月もたつのにまだ咳が治まらぬ。 二度と罹りたくないので外出はマスク必須ですがな。 さて、「風の抄」。別題は「柳生秘帖」。 単行本のタイトルは版によって異同があり、いずれも「風の抄」と「柳生秘帖」を併せて用いているものの、順序が異なったりしている。「ヤングチャンピオン」(秋田書店)にて、1992年No…
柳生十兵衛 スキル「柳生新陰流」 発動すると、個人の剣の攻撃力を最大135%アップする。 過去の剛撃ブースト(390円)で入手可能だった英雄です。 現在は入手不可と思いきや、探索マップでなぜか入手できたりします。 狙って入手できるカードではないので、もし運よく入手できたらロックしておいた方が良いかもしれません。気にしない人は別に使っちゃっても大丈夫です。 余談ですが、剛撃ブーストパックや探索マップで獲得したカードはオークションへ出品できない制限があるため、柳生十兵衛は出品できません。 スキル「柳生新陰流」について スキル「柳生新陰流」は剣の攻撃力を大きくアップさせます。 大谷吉継の「白頭巾見参…
光圀伝 電子特別版 (上)【電子書籍】[ 冲方 丁 ]価格: 550 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 1603年、徳川家康が征夷大将軍に就任した翌年に産まれた家康の末っ子、11男の頼房は徳川宗家を守護する御三家の初代水戸藩主となる。しかし頼房は正室を持たず、侍女から生まれた長男の頼重と三男の光圀に何故か堕胎を命じたが、家臣が頼房の意向に反して出産させた。 頼房は光圀に対して「お試し」と称して厳しく育てた。7歳の時は深夜、頼房自ら斬首した罪人の首を持ってくるように命じ、首をごろんごろんと転がして運ぶ。死体がいくつも流れる急流を泳ぐよう命じて、死体にぶつかりながらも必死で泳ぎ切る。そして父頼房は…
能力というのは何であれ、発揮したり発揮しなかったりできる。隠すこともできる。 特性というのは能力と違って、そういうことができない。自身の自由になるものではない。 特性というのは長短でもあって、ある場合には長所だが、別の場合には短所となって現れる。 X-MEN (字幕版)Hugh JackmanAmazon兵法家伝書: 付 新陰流兵法目録事 (岩波文庫 緑 26-1)作者:柳生 宗矩,渡辺 一郎岩波書店Amazon
令和六年7月20日、この日は六月末の稽古会以来、海上勤務についていた齋藤君が出向いて参りました。あの日涙を流して反省し、基本稽古に真摯に取組んで以来の稽古であります。海の上で自身の仕出かしてきた事をどの程度反省し理解してきたかを確認する稽古会でありました。 剣に嘘は附けません。竹刀を合わせてみれば即座に感ずるものであります。先ずは一人遣いに精を出す齋藤君でありました。自身の課題とは、確りと向き合っている様でありました。無論、自身で気づきにくい処は傍から指摘し、正させました。身に付くと言う事は然程に難しい事であります。一人稽古の限界であります。稽古は須らく師と共にあらねば本当には成り得ません。 …