封切り二日目。 席数154の【SCREEN4】の入りは六割ほど。 登場人物のほぼほぼが、なにがしかの悪事に手を染めている。 もっとも主人公たちの行為はあまりにもさりげなく、誰の身近にもあることのように描かれるため、観ている側は強く反応することはない。 が、結局は皆々が罰を受ける。行いに対しての軽重はあるにしろ、本作ではそれなりに因果律が働いている。 『タクヤ(北村匠海)』は歌舞伎町で戸籍売買ビジネスを生業にする若者。SNS上で女性になりすまし、コンタクトして来た男たちに話しを持ち掛ける。 年下の『マモル(林裕太)』は『タクヤ』の誘いを受け、同じビジネスに手を染める。 『タクヤ』に戸籍売買のやり…