老人ホームで働いていると、毎日は「予定通り」の連続に見える。 同じ時間に起床介助、同じように食事を整え、同じように排泄の声かけ、同じようにレクリエーションの準備をする。 そんな日々のなかで、ふと立ち止まって思うことがある。 ――私、この“慣れた景色”に甘えていないだろうか? 仕事に慣れたという安心感は確かに大きい。新人の頃のように焦ったり、迷ったり、泣きそうになったりすることはもうない。 でもその代わりに、いつの間にか“未知”に触れる機会を自分で閉ざしていたんじゃないか…。 そんな思いが、ふっと胸の中で膨らむ日がある。 ■ 入居者様との毎日は、本当は“未知”の連続なのに 私たちはつい、入居者様…