野暮用から戻って、絲山秋子さんの「末裔」を読み継ぐことにです。 いくらも残っていなかったので、すぐに読んでしまうはずでありましたが、途中で うとうとしたこともあって、そこそこ時間がかかりました。うーむ、ちょっと苦戦 したことだな。 主人公が中年ということも影響していたろうか。読み終えてから巻末の斎藤美奈子 さんの解説に目を通しましたら、次のようにありました。 「本書の初出は2009年。この時点での五十八歳は1951年生まれ。いわゆる 団塊の世代の最後のほうに属します。高度経済成長期からバブル崩壊後の苦境の時代 まで、仕事一筋で駆け抜けてきた世代といえます。」 2023年にこの作品を初めて読んだ…