前回の投稿で親鸞会の「映画 親鸞 人生の目的」を「歴史アニメ」とするには問題があることを書きました。この点について、少し捕捉したいと思います。 今回は、天台宗についてです。 映画中では比叡山で『阿弥陀経』ばかりが読経されていましたが、天台宗は『法華経』を中心としつつ四宗兼学と呼ばれるように禅・戒・密教・念仏の要素も含んでいたと言われます。親鸞聖人は、堂僧という僧侶としては決して高い身分ではなかったようですが、様々な経典に触れ、種々の修行や観法を実践されていたことでしょう。 親鸞会は、天台宗の教えは単に「厳しい修行で煩悩を絶つ」ものと教えています。この理解は正しいでしょうか。 当時の天台宗で大き…