かつて、地方銀行の役割は、地域企業への融資や預金の受け入れが中心でした。しかし今、その役割は大きく変わろうとしています。地域の未来を創るため、リスクを取り、新たな産業の「種」に投資する。その、地方創生の最前線とも言えるベンチャーキャピタル(VC)事業で、東北を拠点に存在感を示す企業があります。それが、七十七銀行グループの中核を担う、七十七キャピタル株式会社です。今回は、その第9期決算を読み解きます。再生医療や産業用ロボット、AIソリューションといった最先端のスタートアップに投資する、この地域No.1バンクの「戦略投資部隊」の、堅実な経営と、東北の未来を育むその仕事の神髄に迫ります。 20250…