作家、小説家。 1968年12月3日生まれ、愛知県出身。 デビュー作『催眠』*1の大ヒットにより人気を博し、『千里眼』*2でベストセラー作家の仲間入りを果たした。『万能鑑定士Q』シリーズはブックウォーカー大賞2014文芸賞を受賞した。 心理学を駆使した独自のサスペンスタッチの小説は、一度読み出したら止まらない。
amazon:松岡圭祐
*1:東宝系にて映画化
*2:東映系にて映画化
先月のシャーロック・ホームズ対伊藤博文の続編となる「続 シャーロック・ホームズ対伊藤博文」のレビュー投稿となります。 rochade.hatenablog.com 引退したホームズ―ある事件の解決について疑問を記者から示されて推理能力が衰えたと感じた彼はサセックスで養蜂に勤しんでいました(このあたりは正典の事件とコカインに対する世相を反映しており万能人ホームズというよりも悩める人間ホームズとして深みのある表現が素晴らしいです) その地に妻や子供を連れたワトスンが訪れます。微妙な距離感のホームズとワトスン夫人や子供たち―そこにある人物の訃報を伝える電報が届きます。 伊藤博文の死を伝えるものでした…
イギリスの作家コナン・ドイルが著した探偵小説の主人公シャーロック・ホームズのパスティーシュ小説は色々と読んできましたが、日本人作家の作品を読んだのは恐らく初めてです。 シャーロック・ホームズ対伊藤博文(改訂完全版)松岡主祐著(角川文庫) 映像としてはドラマや三谷幸喜氏によるNHKの人形劇などで制作されていますが、ベストセラー作家の松岡圭祐氏の著作というのも興味があり、「続・シャーロック・ホームズと伊藤博文」と続けて2冊を短期間の間に読み終わりました。 ホームズ作品は彼の友人にして助手(一時はシェアハウスの相方)でもある医師のワトスンが物語を書いているという設定が多いですが、この作品は3人称で書…
フィクションなのに、読み始めるとまるで本当の事のように思ってしまう… 次回ディズニーへ行く際は見る部分が違ってくる感じがしました。 ディズニーランドはやはり夢の国なのかもしれません。 【ミッキーマウスの憂鬱】簡単なあらすじ 松岡圭祐(マツオカ・ケイスケ) 【ミッキーマウスの憂鬱】あらすじとネタバレ感想 【ミッキーマウスの憂鬱】簡単なあらすじ 東京ディズニーランドでアルバイトすることになった21歳の若者。友情、トラブル、恋愛……。様々な出来事を通じ、裏方の意義や誇りに目覚めていく。秘密のベールに包まれた巨大テーマパークの〈バックステージ〉を描いた、史上初のディズニーランド青春成長小説。登場人物た…
『écriture 新人作家・杉浦李奈の推論』を読もう 作家・松岡圭祐による推理シリーズ『écriture 新人作家・杉浦李奈の推論』を紹介します。 松岡圭祐のエンターテイメント小説です。松岡氏は『万能鑑定士Q』や『千里眼』でおなじみの作家です。筆が早いことでも有名で、第1巻が出版されてから2年足らずで第10巻を超えました。 主人公は、新人作家の杉浦 李奈(すぎうら りな)。まだまだ駆け出しの作家が様々な事件やトラブルに巻き込まれていきます。はじめは慌ててばかりだった李奈が少しずつ推理も冴え、度胸もついてきました。さらに松岡作品の有名キャラクターが登場するという嬉しい内容となっています。 この…
らすじ 『高校事変』は、松岡圭祐によるサスペンス小説で、日本のある高校を舞台にした緊迫感あふれる物語です。物語は、普通の高校生活を送っていた生徒たちが突如として巻き込まれる大事件から始まります。 主人公の来栖暁子(くるす あきこ)は、冷静沈着で頭脳明晰な高校生です。ある日、彼女の通う高校が突然武装集団に襲撃され、校内は一瞬にして戦場と化します。襲撃犯たちは学校を占拠し、生徒たちを人質に取るという大胆な行動に出ます。彼らの目的は、政治的な要求を実現するための手段として高校を利用することでした。 暁子は、友人や教師たちとともに逃げ場を探し、襲撃犯に立ち向かう決意をします。彼女の知識と冷静な判断力は…
続シャーロック・ホームズ対伊藤博文 (角川文庫) 作者:松岡 圭祐 KADOKAWA Amazon 個人的評価★★★★☆ シャーロック・ホームズは探偵業を引退し、ロンドンを離れて一人で養蜂を行っていた。久々に会ったワトソン博士と話していると、伊藤博文が満州で独立運動家の何者かに暗殺されたという報せが届く。 ロンドンに戻って伊藤博文惜別の会の招待状を受け取ったホームズのもとに怪しい女が現れ、『伊藤博文を殺した真犯人の存在』をほのめかす文章が彫られた木製の仏像を渡して姿を消した (裏表紙より引用) という感じで始まる『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』の続編 ursusvirtus.hatenab…
伊藤博文は明治維新前に仲間5人と共にイギリスに密航しています。そしてその時にまだ若干10歳のホームズとその兄マイクロフトに出会っていた、、、('◇')ゞ、、、 「最後の事件」でホームズは、モリアーティー教授と共にライヘンバッハの滝に落ち、その後3年間は姿を見せていません。この期間はシャーロキアンの間では 「大空白時代」と呼ばれています。この間どこで何をしていたのかの詳細は明らかにされておらず、アジア方面に行っていた、とか欧州からアフリカに渡ったとか諸説ありますが、この辺りもホームズ・パスティーシュを書く作家たちにとっては創作意欲を掻き立てるところでしょう('◇')ゞ、、、 この小説では何と、日…
読了本です。 アマテラスの暗号 伊勢谷武 締め殺しの樹 河崎秋子 瑕疵借りー奇妙な戸建てー 松岡圭祐 一冊読み終わるたびに記録しようと思いながら 最近そこまでの余力がないままで 時間があるとPCより本を手に取っていたのでまとめて記録しておきます。 締め殺しの樹は最後まで主人公が報われない話でしたが 実際のこの時代の暮らしはこういうものだったんだろうという表現が秀逸でした。 瑕疵借りはワタクシ間取りや家の話好きです(*´艸`*) アマテラスの暗号は、古事記・日本書紀などをしっかり頭に入っている方は すらすらと読み進められると思いますが ワタクシ不勉強なものでいちいち確認しながらの読書でした。 ラ…
本書でご紹介するのは、小説家で「食べていく」のではなく「儲けて富を得る」方法です。 (松岡圭祐『小説家になって億を稼ごう』新潮新書) いやもう、ちょっと引いてしまうぐらいドギツイ言い方ですが、実際、著者の松岡先生は『万能鑑定士Q』『高校事変』などのミリオンセラーをいくつも出しています。現実に年収が億を超えている「富豪作家」なのです。 どうすれば、そんな小説が書けるのでしょうか。この本のなかで松岡先生は「秘伝」とも言うべき方法を公開してくれています。 それは、「想造」という技法です。 私なりに要約すると、「何人かの俳優の写真を印刷し、そこに名前・職業・特技・性格といったプロフィールを書き添え、壁…
読書日記 2024年3月6-12日 ・マーガレット・アトウッド(斎藤英治訳)『侍女の物語』 ・三崎律日『奇書の世界史2 歴史を動かす“もっとヤバい書物”の物語』 ・松岡圭祐『瑕疵借り ――奇妙な戸建て――』 ・ヘンな間取り研究会『ヘンな間取り』 ・ヘンな間取り研究会『ヘンな間取り ―大家さんもびっくり編』 ・川瀬七緒『法医昆虫学捜査官 メビウスの守護者』 ・川瀬七緒『法医昆虫学捜査官 潮騒のアニマ』 ・川瀬七緒『法医昆虫学捜査官 紅のアンデッド』 ・川瀬七緒『法医昆虫学捜査官 スワロウテイルの消失点』 ・ジェームス・M・ケイン(池田真紀子訳)『郵便配達は二度ベルを鳴らす』 以下コメント・ネタバ…