今朝、いつものように鉄瓶でお湯を沸かしているときに、祖父の事をふとおもいだした。 冬の日は玄関先の客間の鉄瓶をかけて、いつお客さんが来てもお茶が出せるようにスタンバイしていたっけ。 祖父はおしゃべりな人でどんなお客さんが来ても、いつでも歓迎していた。 息子の友達が遊びに来れば、祖父は一緒に遊びに行ってしまうくらいで、息子は友達を取ってしまう父親に困っていたようだ。 祖父の話は延々と止まらず、話の落ちがなかなか見えて来ない。 祖父が旅行に行ってきた話を始めれば、そこに行くまでの道程を事細かに話し始めて、旅行の目的地につく前に新しく出来た道路の話になってしまい、結局は旅行の話は聞けず仕舞いに終わる…