利根川の渡し 街道は、栗橋宿のすぐ先で、利根川を渡ります。今は、国道に架かる利根川橋で対岸へと向かうのですが、かつては、舟でこの川を越えました。”房川の渡し”と呼ばれた利根川越しは、栗橋宿と、対岸の中田宿とを往き来する、重要な交通手段だったのです。 ただ、大きな河川の川越しは、ひとたび大水が出た時は、その機能を止めてしまいます。旅人は、何日も足止めを食うことになり、水が引くまで、宿場での逗留を余儀なくされたのだと思います。 平時であれば、一刻も早く通り過ぎたい川越しですが、こんな時は、栗橋宿や対岸の中田宿は、身動きができない旅人たちで、大賑わいだったことでしょう。 旧道 街道は、シアター栗橋を…