夏の参院選の最大の争点は、いまのところ「消費減税」となりそうだ。野党各党が消費減税を掲げるようになり、ミスター消費税ともいうべき野田佳彦代表率いる立憲民主党までが食料品の税率ゼロへの引き下げを決めたことで、自民党以外の野党による包囲網ができた。連立相手の公明党までが消費減税を基本とする構えで、もはや自民の孤立状態だ。 この囲みを突破するには、自民の参院グループから要望が出ている食料品の税率ゼロ提案を呑んで、石破政権みずから消費減税を打ち出すという大逆転の発想がだんだんと現実味を帯びてくるようにも見える。そうなれば消費減税は争点でなくなる?まあ、それはそうかもしれないが、似たような減税案でも、よ…