事務所から独立して、映画、ドラマへの出演が増え、お茶の間にもその演技力が認知され始めた池松壮亮の主演映画。 少し先の未来(原作では2040年代らしい)、日本の社会は、一定の条件が整っていれば自由死(自死)を認めている。亡くなった人の生前のデータをAIにインプットし、ヴァーチャル・フィギュアを作り、ヘッドセットを通して話すこともできる。ヘッドセットをつければ、たとえ病気で寝たきりになっても、”リアル・アバター”と呼ばれる請負人にカメラを持たせて、行きたいところに行ってもらい、その映像を体験できる世の中だ。 嵐の夜に自由死を選んだ母親(田中裕子)に、自由死を選んだ理由を聞きたくて、母親のヴァーチャ…