期待していた『剣樹抄』の第2弾が出た。 「オール讀物」(2019年6月号~2021年1月号)に一定間隔で発表された6編の短編連作集。「不動智の章」という副題が付いている。6編の中に「不動智」と題する短編があり、ここに由来するのだろう。単行本が 2021年11月に刊行された。 『剣樹抄』と同様に、今回の6編もそれぞれのストーリーは一応の完結をみる。そのストーリーは次のストーリーにシフトしていき、大河の流れの如くに全体が繋がっていく。主な登場人物は同じ。ストーリーの時空間が移り、新たな状況が出来する。 各短編は一応自己完結型なので、第1作を読まずとも、本書からでも読み進めることができる。 とはいえ…