ふらっと行っても買いたくなる本があったり、狙った本がきちんと置いてあったりというのが、いい書店の定義かもしれないが、狙った本があったのに別の本を買ってしまわせる本屋も「いい書店」の類に入るのではないか。その意味で、横浜に新しくオープンした「象の旅」はいい書店である。よくぞ横浜に、僕が通える範囲内に、開店してくれた。 狙った本はいずれ買うとして、つい買わされてしまったのが、安野光雅「絵のある自伝」(他にもう一冊)。文庫本で安価ということもあったのだが、中を見ているうちに安野ワールドに引き込まれて、連れて店をでるはめになった。50以上の描き下ろしを含む。 絵のある自伝 (文春文庫) 作者:光雅, …