A . 危険な塩素ガスが発生するから 「混ぜるな危険」とは、塩素系の洗剤と酸性タイプの洗剤が混ざることで塩素ガスが発生する現象のことです。化学反応式を見てみましょう。塩素系の洗剤には酸化剤である次亜塩素酸ナトリウム(NaClO)が、酸性タイプの洗剤には強酸である塩酸(HCl)が含まれています。 それらが混ざると、NaClO+2HCl→NaCl+H₂O+Cl₂という化学反応が起こります。 Cl₂とは、塩素ガスのことです。これは第一次世界大戦でドイツが用いたほど強力な毒ガスです。 体に悪影響を及ぼすメカニズムも紹介します。塩素ガスが体内の粘膜などに溶解することで、下の化学反応が起こります。Cl₂+…