児童文学作家。1959年東京都生まれ。東京音楽大学卒業作曲科卒業。オペラの台本執筆から、TVドラマ・ラジオの脚本家に。「夏の庭The friends」で日本児童文学者協会新人賞、児童文芸新人賞を受賞、世界十数カ国で翻訳される。。同作は映画化・舞台化され米国バチェルダー賞等を受賞。著書に「ポプラの秋」、「春のオルガン」など。 リスト::児童文学作家
湯本さんは音楽大学を卒業されて、オペラの台本やラジオ劇なども書かれている作家です。「夏の庭」を読んでとても感動したので、「ポプラの秋」も読んでみました。 200ページほどの作品なので一気に読みました。 湯本さんの感性、観察眼の素晴らしさと表現力で、情景がありありと浮かんできます。秋の少し儚げだけれど優しい光、澄んだ空気の匂いまで感じるようでした。読み終わった後、すがすがしくとても気持ちよかったです。 Amazon.co.jp - ポプラの秋 (新潮文庫) | 香樹実, 湯本 |本 | 通販 父親を突然亡くした7歳の千秋。それまでの家から大きなポプラの木のあるポプラ荘に引っ越すが、大家のおばあさ…
125.夏の庭/湯本香樹実 「だけどさ、ほんとは生きてるほうが不思議なんだよ、きっと」(p.113) 夏の庭―The Friends (新潮文庫) 作者:香樹実, 湯本 新潮社 Amazon 人が死ぬ瞬間をこの目で見たいと、名も知れぬ老人を観察していた子どもたちは、いつしか彼との深い交流を通して命の尊さに触れる、湯本香樹実の長編小説。 夏になったら読みたいなと思っていた作品。何だか、懐かしい気持ちになった。 小学生の主人公たちはとある会話がきっかけで「人が死ぬこと」に対して興味を抱く。 そこで彼らは、近所に一人きりで住んでいた老人を夏休みの間「観察」と称して見張ることで、死の瞬間を目の当たりに…
千秋は私なんじゃないか?は最初に読んだ時の感想だ。 父を亡くし、もう忘れてしまったと思っていた母と2人で暮らした日々が鮮明に甦る。 寝込んだ時の昼間の時計の音とか、名前も知らない男の子と公園で遊んだ記憶。 学校に馴染めなかった事とか、自分でも理由がわからないまま母にぐずったりした日々。 そして何より、手紙を書くこと。 今でこそ、年齢なりに図々しくなり、言いたいことを言っている(しかも友人曰くちょっと毒舌らしい) 私だけれど、子どもの頃から本当に言いたいことはなかなか言えない性格だった。 だから本当に言いたいことは書いていた。手紙だったり、ノートだったり。紙の切れ端だったり。 先生へ提出する「交…
映画「岸辺の旅」をテレビで観たので、レビューします! 【岸辺の旅 - Wikipedia 】 監督 - 黒沢清[4] 原作 - 湯本香樹実『岸辺の旅』 脚本 - 宇治田隆史、黒沢清 撮影 - 芹澤明子 照明 - 永田英則、飯村浩史 ビデオエンジニア - 鏡原圭吾 録音 - 松本昇和 美術 - 安宅紀史 衣装デザイン - 小川久美子 ヘアメイク - 細川昌子 VFXスーパーバイザー - 浅野秀二 編集 - 今井剛 音響効果 - 伊藤瑞樹 音楽 - 大友良英[5]、江藤直子 音楽プロデューサー - 佐々木次彦 スクリプター - 柳沼由加里 助監督 - 菊地健雄 制作担当 - 芳野峻大 ゼネラルプロ…
小説をちゃんと読破したのは『夏物語』が最後だったんだなぁ。 エッセイで星野源さんの『いのちの車窓から』も読んだけど、ブログにきちんと感想は記さなかったみたいだ。 www.akemi-12mg.net 遅読!!! 今日読み終えたのは湯本香樹実さんの『夏の庭 The Friends』という小説。 いやぁ〜、泣いちゃったね。ストーリーの大筋は見え見えだったのに、モロモロと泣いちゃったね。泣く時は「モロモロ」とは言わないか。そうだね。 湯本香樹実 著『夏の庭 The Friends』 あらすじはAmazonから引用しちゃうぞ。 町外れに暮らすひとりの老人をぼくらは「観察」し始めた。生ける屍のような老人…
★★★☆☆ あらすじ 失踪し既に死んだはずの夫が戻ってきて、妻とともに旅に出る。 感想 夫役の浅野忠信のナチュラルな立ち居振る舞いが、既に死んでいるという一風変わった設定をすんなりと受け入れさせてくれる。 妻は旅の途中で出会った死者や残された者、そして生きてる者と死んだ者との関係を客観的に眺めることで、夫の死にどう向き合うべきかを理解していく。何で浅野忠信演じる夫が他の死者たちを導くような役割になっているのかよく分からないが、妻にとっては心の整理をするには良い旅となった。 // 思っていることを全て言葉に出来て、言いたいことを全て伝えられて、それから永遠の別れを迎えられることなんて滅多にできな…
よしもとばななの海のふたを読んだ。 はじめてのよしもと作品はキッチンだった。 たぶん中学生の頃に読んで、電撃文庫やコバルト文庫、ティーンズハート文庫、ホワイトハート文庫以外でふれた小説だと思う。 内容はうる覚えだけど読後感がよかった。 読みやすかった。 その感触を覚えて、次にN.P(ノース・ポイント)を手に取った。 内容は覚えてないけど、キッチンとは違った。 どこをどのようにとっつけばいいのか。 読み方がわからなかった。 以来、読まずにきたのだけれども数年前デットエンドの思い出を買った。 背表紙を見た時、昔むかしブランチの王様で松田哲夫さんがお薦めしてたのを瞬間思い出した。この本を読んだのは去…
今日は、二人暮らしをしている弟の22才のお誕生日。若いね!朝8:20に荷物が届いたチャイムで、二人とも起きた。弟は二度寝をして、8:50に起きた。それから弟のベッドと机を移動して、弟は学校へ行った。水筒を持たせるのを忘れていた。私は午前中、読書をした。湯本香樹実さんの『夏の庭』218ページを2時間で読んだ。お昼ご飯に食パンを食べようとしたら、カビが生えていた。13時からは管理会社の人が、弟の部屋のエアコンを見に来て下さった。2人で17分作業をしていた。弟が夜中エアコンを付けていて、水滴や水しぶきやつららが落ちてくる度に起こされて熟睡出来ないらしい。エアコン良くなるといいな。弟は昨日、火曜日休講…
今回からは、以前の記事で既に触れていたタイトルも目立ってくるため、もう一気に進めてしまえそうな感じですね。 5巻は大半が鹿鳴館シリーズ(<5>から<8>まで、六話中四話)ですが、鹿鳴館の次のエピソードから早速参りましょう。 ---------- 『青い花』エピソードタイトルの由来まとめ(勝手に予想;括弧内は英語版青い花の英訳タイトル) #30 宴のあと(After the Banquet) こちらは、Frankさんの考察本でも触れられていましたが(「SBFの巻末脚注では取り上げられていない」という点も含め;こちらの記事ですね)、言うまでもなく、前回の鹿鳴館同様、三島のゆきりんによる長編小説です…
自分の考えが”正しい”と思いこんでいる大人 日々の生活に追われてただ生きているだけになっている大人 近づく老いや死が怖い大人 もしかして、子どものころに思っていた”なりたくない大人”になっていませんか? そんな自分に不安を感じる大人に大切なことを教えてくれるおすすめ絵本7冊を紹介します。 紹介した本は目次の「8.まとめ」から一気にみられます。 『どうぶつ会議(動物会議)』 『はじまりの日』 『このあと どうしちゃおう』 『はっぴーなっつ』 『あなたがおとなになったとき』 『いつか あなたを わすれても』 『海のアトリエ』 まとめ【大人の絵本】頭の固くなった大人に大切なことを教えてくれるおすすめ…
こんばんは、めめです。 GWカウントダウン!今年度は業務内容が少し変わったのでバタバタしていますが、長期休みが待っている!!と言い聞かせてここまで来ました。あとは絶対この状況を否定しないぞと決めて、愚痴や話を面白おかしく装飾しないようにしました。人として当然かもしれませんが、私にとっては大きな一歩。よく頑張りました。(まだ1ヶ月) ではGW前の読書記録にいってみましょう!! 1.春のオルガン 著者:湯本香樹実 春のオルガンは主人公の大人と子どもが混じり合う時期を繊細に描いた小説です。まだまだ子どもだけど、少しずつ大人へも近づいていく不思議な時期。私にもそんな時期があったのかな(遠い目)。ただ小…
世のパスタ好きには申し訳ないのだけど、私にとってパスタは、「あかん、自分が食べたいものが全然分からん、でもお腹が空いて頭が働かんから、何か食べないともっとあかんことになる気がする、仕方ないからパスタでも食べるか……」みたいな諦めの先で食べるものだ。 つまり、諦めた食事=パスタなのである。美味しいパスタに出会ったことがないからではないか、と言われれば、何も言い返せはしない。私にとってパスタとは、スーパーマーケットのスパゲッティー、200円前後のパスタソースで完成するものでしかない。 先日、朝、昼、晩、パスタ、パスタ、パスタになってしまったことがあった。「諦めの日」と呼んでいい。自分の食べたいもの…
大変遅くなりました。 一覧です。 順不同敬称略。 『谷崎マンガ変態アンソロジー』 『青のフェルマータ』村山由佳 『遠くの声に耳を澄ませて』宮下奈都 『春にして君を離れ』アガサ・クリスティ 『夏の庭』湯本香樹実 『コンビニたそがれ堂』村山早紀 『ねこのおうち』柳美里 『すべての神様の十月』小路幸也 『妖怪アパートの幽雅な日常①』香月日輪 『月のうた』穂高明 『小春日和(インディアンサマー)』金井美恵子 いつもたくさんご参加いただいて、とても嬉しいです。 可愛いもの、美味しいもの、お手紙など入れてくださって本当にありがとうございます😊 ちょっとケガなどしまして、動きにくさのストレスそれでも動かない…
1月の読書メーター読んだ本の数:29読んだページ数:1463ナイス数:77クエスト にじいろの地図のなぞ (講談社の翻訳絵本)の感想★★★★★読了日:01月01日 著者:アーロン・ベッカーうさぎのルーピースーの感想★★★★★読了日:01月01日 著者:どい かやポチポチのとしょかんの感想★★★★★読了日:01月01日 著者:もしかしたら maybeの感想★★☆☆☆読了日:01月01日 著者:コビ・ヤマダまじょのデイジーの感想★★★☆☆読了日:01月01日 著者:植田 真山のタンタラばあさんの感想★★★★★読了日:01月02日 著者:安房 直子ななめねこ まちをゆくの感想★★★☆☆読了日:01月…
【産経抄】1月27日 - 産経ニュース ▼英民放ITVの報道によると、2020年6月19日、官邸内の閣議室にジョンソン氏を含む約30人が集まり、ケーキを食べ、ハッピー・バースデーを合唱した。当時、ジョンソン氏が国民に課した行動規制では、屋内で3人以上が社交目的で集まることを禁止していた。 ▼ジョンソン氏を含めた政府高官をめぐっては、他にも同様の懇親会に参加していた疑惑が取りざたされてきた。今回の報道を受けて、いよいよ警察が捜査に乗り出した。すでに、与党保守党の一部からも、首相辞任を求める声が出ている。 ロシアは果たして、ウクライナに侵攻するのか。欧州にとんでもない危機が迫っている。 ▼その最中…
国語A 知識の学習:知識総合② 読解の学習:1⃣論説文 森真一『ほんとはこわい「やさしさ社会」』 2⃣物語文 湯本香樹実「春のオルガン」 論説文の読解力が以前より向上してきたのを実感。 受験当日まで語彙力強化を続けていく。 国語B 論説文 中村桂子「生命誌の窓から」 丁寧に作業をしながら読み進めている。 本文の中から問いに対する答えを速く正確に見つけだす練習が続く。
www.nhk.or.jp近年でも『散歩する侵略者』(2017)や『スパイの妻〈劇場版〉』(2020)などで活躍を見せている黒沢清監督による作品。 夫・優介の失踪から3年、自身が死んだと語り帰って来た優介と妻の瑞希が旅路に出る様子が描かれます。 ロードムービー、ロマンス、ドラマといったジャンルに区切られる作品ながらも、夫の優介が既に死んでいるという異色な設定に注目です。 その設定のオリジナリティを生かすかのような独特な作品のタッチは世界の評論家からも高く評価されており、第68回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門では監督賞も受賞。 日本映画界を動かした一作と言えるでしょう。放送情報岸辺の旅 BS1…
イタリアの昔話で、読んで感銘を受けた酒井駒子さんが絵を載せた本作。 酒井駒子さんのノスタルジックで、ちょっぴりほの暗いトーンの絵が好きで、 どんな作品なのか気になり手をとりました。 王様に納める梨が不作で、数が少なく、それをごまかすために、お父さんに梨のかごに 入れられた少女は、宮殿に入りこみ、しばらく隠れていましたが、 とうとう召使いに見つかり、宮殿で召使いとして働くことになりました。 ペリーナは心優しく、大変に賢い少女だったので、すぐに仕事も覚え、 誰からも好かれ、同じ歳の王子ともすぐに仲良くなりました。 そんなペリーナをよく思わない召使いたちに、 ありもしない噂を流されてしまいます。 『…
【2022年1月2日 第14回MOE絵本屋さん大賞2021 追記・更新】 大人に向けた絵本を選書してみたい、面白い絵本を知りたいという想いを元々抱いておりまして。そんな時に【MOE絵本屋さん大賞】を知りました。全国1,000人以上の絵本専門店・書店の児童書売り場担当者のアンケートをもとに選定された、毎年その年に最も支持された絵本30冊です。その受賞作を10作品ずつ振り返っていきます。
2021年の読書メーター読んだ本の数:301読んだページ数:28750ナイス数:427バーバパパのだいサーカス (バーバパパえほん)の感想★★★☆☆読了日:01月01日 著者:A・チゾン,T・テイラーいのちの木 (ポプラせかいの絵本)の感想★★★★☆読了日:01月03日 著者:ブリッタ・テッケントラップ初雪のふる日の感想★★★☆☆読了日:01月03日 著者:安房 直子ローズさん (フレーベル館 文学の森)の感想★★★★☆読了日:01月05日 著者:澤井 美穂よるのむこうの感想★★☆☆☆読了日:01月06日 著者:nakabanとしょかんライオン (海外秀作絵本 17)の感想★★★☆☆読了日:0…