田崎熱力学の式(8.23)を導出する。教科書では等温定圧変化における力学系と熱力学系の総Helmholtz自由エネルギーがGibbs自由エネルギーに等しいとして直接導いているが、ここでは定圧熱容量の定義から導出することにする。 定圧熱容量は次のように定義される。 \begin{align}C_p = \Delta W/\Delta T\end{align} 外からエネルギーΔWを系に与える。このエネルギーは温度上昇と体積変化に使われる。つまりこの過程は \begin{align} (T; V, N) \rightarrow (T+\Delta T; V+\Delta V, N)\end{ali…