時代を経て読み継がれる文学の名作には、「今」を生きるためのヒントやテーマが潜んでいます。この連載「現代的な視点で読み解く アクチュアルな英語文学」では、英文学と医学史がご専門の上智大学教授である小川公代さんが、主に18世紀以降のイギリス文学から今日的な課題を探ります。第6回で取り上げるのは、アイルランド作家レ・ファニュの作品を原作とする異色の吸血鬼映画『カーミラ』です。#MeTooや#わきまえない女の時代ならでは若い女性2人の姿とは? 性をテーマとするハリス監督の映画『カーミラ』 2019年に公開された、エミリー・ハリス監督による『カーミラ』(原題:Carmilla)は新たなヴァンパイア映画と…