はじめに 「このまま、現場仕事で一生を終えるのか…?」 フォークリフト作業員として働く俺は、気づけば年齢だけを重ね、夢を語ることすら忘れていた。 でも──心の奥にあった“火種”だけは、消えてなかった。 これは、何も持たない現場の親父が、「独立」という言葉を胸に抱いて動き出した過去の話。 「いつか、自分の会社を持ちたい」 子どもの頃、漠然と思ってた。「社長になりたい」「自分の会社を興したい」 特別な理由があったわけじゃないけど、“自由”で、“カッコよくて”、“人生をコントロールしてる人間”に憧れてた。 だけど──現実はそんなに甘くなかった。 高校を卒業しても、就職するための知識もスキルもなかった…