福井県鯖江市舟枝町には親鸞さまのご旧蹟『三度栗』があります。舟枝町は現在鯖江市中川地区ですが、当時は方上荘(舟枝・橋立を含む片上地区)であったと推測されます。 伝承が史実かどうかを詮索する必要はないでしょう。しかし方上荘(かたかみのしょう)を通られた可能性はあると思います。当時の北陸道がどこを通っていたのか検証しなければならないのですが・・・。 親鸞さまは35歳のときに承元の法難にあい、流罪のなかでも最も重い遠流(おんる)になりました。流罪の途中この方上荘を通られたときに、人々はどのような暮らしをしていたのかを想像しています。 年貢を納めるのに精一杯で日々の暮らしに追われている庶民にとって、お…