断捨離に先がけてまず、部屋内を歩き回れる状態にする第一歩。 わが家には開かずの扉がいくつかある。老朽化のせいでも鍵紛失のせいでもない。足元に本やガラクタが積上げられてあるからだ。たとえば階段上りはなの廊下から書庫へは、扉はあっても直接には入室できない。学生時代は私の勉強部屋だった脇の三畳間へいったん入室し、そこにも隣接する書庫へと、いわば迂回路をとって出入りしている。 その書庫内にしてからが、奥まった書架まで辿り着くには、まず右足をこの空地へ、左足をこの隙間に置いて上体を捻るといった、ちょいとしたコツが要る。この不自由をまず解消せねばと思い立った。現場作業を楽にするためには、まず現場までの通路…