椅子から滑り落ちて目を覚ました。ニーチェの『喜ばしき知恵』を読みながら寝落ちたらしい。椅子へ戻ろうとすると身体の何かがおかしい。すぐに腰から下の力が全く入らないことに気がついた。でも頭の下に腕を置いたまま寝落ちたのと同じように、またすぐに感覚が戻って来るだろうと思っていたが、いつまで経っても腰から下の感覚が戻らない。これはいかんと思って床を這いつくばり、なんとか腕の力だけでベッドに登って横になった。そしたら今度は全身に痙攣の症状が出た。これはいよいよいけないと思っていると、そのうちどうやら眠ったらしい。 * 誰かによって語られた言葉が自分を変えたという経験がないから、自分が語った言葉が誰かに「…