星条旗永遠ならず アメリカは二次大戦後は世界の政治、経済、及び軍事の三分野で、最強の国家だった。だったと過去形にしたのは、少し早いかも知れないが、そのうちの一つが最強から外れそうな情勢に有るからである。 それは、これまでからも何度となく書いて来たが、経済である。 世界の国家の貿易にはアメリカの基軸通貨であるドル決済が最終的に行われる。また、経済の指標、比較、積算、予測にもドルが単位として用いられる。円やユーロも基軸通貨の一つだが、それはドルの補助的要素に留まる。 それを良いことに、米国の歴代政権はドルを惜しみなく増刷して来た。外国からモノを買うのに、おカネが無ければドルを印刷する訳である。その…