絶対精神

大きな意味において、この世界を神の小説とみる見解は、ドイツの観念論哲学を大成されたヘーゲルの「歴史哲学」などにおける、「絶対精神の世界展開」という趣旨と一致する。 かかる観点から見れば、世界史とはまさしく神の書かれた小説そのものなのであり、そこに登場する人物のセリフ、特に、神の言葉を伝える預言者等の言葉は、神の創られたセリフそのものなのである。 例えば、旧約・新約聖書の世界を観てみても、何千年以上の歴史が一つの神の大小説のように見えてくる。 そこにおいては、救世主イエス・キリストの降臨とその大まかな運命を、過去の幾人、幾十人もの預言者が予言してゆき、イエス・キリストは、それらの予言が成就される…

「場所論」前半を読んだ。《 そうした、通常の言語、通常の感覚では到達不可能な絶対の地点こそが、文学の「象徴主義」が目指すべきゴールであった。 西田幾多郎と小林秀雄は、「象徴主義」において交錯していた。小林がランボーに由来する「言葉の錬金術」を近代日本の文学として実現しようとしていたとするなら、同じく西田もまた、「思考の錬金術」を近代日本の哲学として実現しようとしていたのである。 》82頁《 「象徴」は、内の世界と外の世界を、有限の世界と無限の世界を、一つにむすび合わせる。つまりは「合一」させる。その「合一」の諸相を、哲学的に明らかにしようとしたものが『善の研究』であった。つまり、『善の研究』は…

dusktwilight.hatenadiary.com この記事で「イチオクのネタみてみたいなあ」と書いていたのでまずはつべに上がっている劇場公式動画（周年のやつ）でも見ようと検索したら出てきたので視聴したが、正直あんまりだった。 そこまではまだいい。 トリオ時代首席→1年目で1人辞めてしまう→数年後残った2人で再結成で現在に至るらしく、エリートだったのに同期に抜かれ…これからを考える…みたいな動画がダブヒや丸亀やなんなら森ノ宮劇場公式でも取り扱われていて悲しくなってしまった。 このまま肝心のネタがあんまりで当然推されてもいない中ドツボにハマってしまうと、パンサー*1チョコプラシソンヌ*2（…

かつてサルトルが哲学のぼくの関心の中心だった。ぼくの学生の頃にマルクス主義に引き込まれ、政治的な動きが身近になった時に自分の立場をどこかに持つ必要があった。サルトルもマルクスを最後の（のりこえ不可能な）哲学としていたが、マルクス主義が客観的情勢論から主体が自動的に要請されるような論理に思えたのに対して、サルトル哲学は個人の自由な思想の立場を提供するものに思えた。自分の参加や連帯を問う領域が拓けているように思えた。中国では政府のコロナ政策に反対するデモに参加すること自体が身を危なくさせているが、ぼくの学生時代の状況はそこまでではないものの、身の危険はあった。だから中途半端な考えでいると自分が動か…

やれやれです。 なんか、しばらくお忙しかったですね。 おふたりさんとも、お疲れ様でしたね。 どんなことがあろうとも、甘夏たちは毎日たくさん食べて動いて出してを繰り返していますからね。 日常に戻れなくなりそうになったら、甘夏たちをかまってくださいね。 そうすればすぐにルーティンに引き戻してあげますからね。 まKさんはいつだって杓子定規に生きてますから問題ないんですが、心配なのはシンさんです。 シンさんは何かに心を奪われると甘夏たちのことまで見えなくなっちゃうところがあるんでね。 スマホのリマインダーにでも「甘夏と遊ぶ」って入れといてください。 そのほうが絶対精神衛生にも家庭円満のためにもいいはず…

西田幾多郎は、明治から昭和の時代を生きた日本を代表する哲学者です。 この記事では、「純粋経験」や「絶対矛盾的自己同一」といった西田の思想をわかりやすく解説します。 西田幾多郎の主な思想 西田幾多郎の思想を現代社会で生かす方法 西田幾多郎を学ぶ方におすすめの入門書 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 西田幾多郎の生涯 西田幾多郎の主な思想 純粋経験 絶対矛盾的自己同一 場所 知と愛 他の思想との関係 実践！西田幾多郎の思想を現代社会で生かす方法 「嫌なもの」をポジティブに見る 西田幾多郎を学ぶ方におすすめの入門書 まとめ (ads…

少しだけ遅めに起床。シリアル、朝刊。 朝、自転車で大学へ。午前中は授業準備。それから某授業。倫理学とは。いろいろなconceptionがある。 お昼、ベジラーメン。 お昼すぎ、某応用演習。簡単にイントロダクション。 昼下がり、某氏と相談。それから別の某氏と相談。そのあと某氏にも手伝ってもらってメールの返事など。夕方まで。 夜、久しぶりに夜の営業が復活したカンフォーラで第三演習。歓談。某氏の著作についても某氏と少し議論。それから少し研究室で雑談。 信頼と裏切りの哲学 作者:永守 伸年 慶應義塾大学出版会 Amazon 夜中、帰宅。某翻訳チェック。スイッチ。シャワーを浴びたら寝るべし。 ヘーゲルの…

表紙 表2-遊び紙 本文 （写真は後日） 『明るい夜をキミと歩く』 印刷所：おたクラブ表紙：ケンラン グンジョウ 180kg加工：全面箔 シャンパンゴールド遊び紙：里紙 ねずみ本文用紙：書籍用紙 70kg背幅：8mm天+地：18mm + 15mmノド+小口：29mm + 11mm段間：10mmフォント：源暎こぶり明朝フォントサイズ：8.5pt文字数：27字文字間：1％行数：23行行間：56％ 一太郎設定画面 段組設定 春コミで出した本3/4で採用した段組はこちらでも。残りの2冊は嵩高紙で、こちらのみ書籍用紙でしたが、特に問題なく見られるかなと思います。100pを超える小説のノドについては私は今…

最近インスタグラムの検索画面に矢鱈と恋愛指南系の投稿が出てきます。つい気になってみてしまうのが良くないのかもしれませんが笑、こういうのって真に受けると恋愛も上手くいかなくなるし、絶対精神病むよな～と思うので、今日はそれについて話をしたいと思います。 「男はこういう生き物」「女はこういう生き物」とレッテル貼りをする危険性 まあ典型的なジェンダーバイアスなんですが、その他にも慈悲的性差別（一見善意のように見えるが根底に無意識の蔑視や見下しがある）という認知バイアスもあります。 確かに性ホルモンや社会的な影響等で男女には沢山違いがありますが、かといって「男は全てこういう生き物」とか「女はこうである」…

深夜1時をまわりました。 第二の人生がお送りします。 金曜なので夜更かししちゃうぞ。金曜じゃなくても、夜更かししてるけど。 仕事で、新人さんが入るということで、てんやわんや。上司の都合が付かず、私が初日の受け入れ担当になったのだが、上司から「お昼一緒にたべてあげてね」と言われる。 いやいや、相手はもう30の大人やぞ？こんな女に気を遣われるくらいなら1人で食べたいやろ…と思うが、会社の犬なので仰せつかった通りに振る舞った。相手がものすごく緊張してて、見ててつらかった。絶対精神休まってない。申し訳ない。 ✯ 新人さんが来たことにより、上司が妙に張り切ってて、すごく鬱陶しい。 もう張り切りすぎてて、…

橋本武。 28歳。 独身。 俺が性に目覚めたのは小学校6年生のとき。 オナニーを覚えたときだ。 そのときくらいから僕が１番性的興奮を覚えていたのは「同級生の発育だ。」 もちろんその時くらいから同級生の女子が女性らしい身体になってくる。 オナニーのオカズも普通のAVではなく、「ジュニアアイドル」っていう15歳以下の女の子たちがスクール水着等を着ているイメージビデオで抜いていた。 同級生の女の子が何カップなのか？マン毛が生えているのかが気になって仕方なかった俺は普通にメールや電話で同級生の可愛い女の子たちに聞いていた為、中学生のときは「性欲の権化」のような扱いを受けてた。 高校に入学してからも高校…

まえがき 哲学は、人間の思考と存在の根源を探求する壮大な冒険です。その中でも、ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲルは特に重要な位置を占める哲学者です。ヘーゲルの思想は、西洋哲学の中心的な流れを形成し、彼の影響は哲学だけにとどまらず、文学、政治、社会科学、さらにはポップカルチャーにも及んでいます。このブログでは、ヘーゲルの哲学の基本原理から歴史哲学、弁証法、そして彼の影響の広がりに至るまでを探ります。ヘーゲルの思想について理解を深めることは、現代社会を理解する鍵となります。 1. ヘーゲルの哲学の基本原理 ヘーゲルは、19世紀のドイツの哲学者で、その思想は西洋哲学において重要な位置を占…