キリンビール、明治ゴム化成、そしてコベルコの建設機械。一見、何の接点もなさそうなこれらの日本を代表する企業や製品群。しかしその歴史を紐解くと、ある一つの「商社」の存在が浮かび上がります。創業は明治30年(1897年)。日本の近代化と共に歩み、時に麒麟麦酒の設立に深く関与し、時に防衛という国の安全保障を支え、そして現代では建設現場の最前線から工場の自動化までを担う、まさに生きる産業史そのもののような企業。今回は、「人と技術と情報を繋ぐ機能商社」を標榜し、125年以上にわたり日本の産業界に貢献し続けてきた、株式会社ヨネイの決算を読み解きます。その決算書に示された数字と、多彩な事業ポートフォリオから…