「暗黙の了解」というものがある。また「あうんの呼吸」というものもある。人が社会を維持するために生み出した知恵である。 これらは、「知識」ではない。「経験」でもない。「道徳」でも「ルール」でも「マナー」でもない。ヒトという生き物だけが持ち得た知性である。 ボノボなどごく一部の霊長類には、社会を維持するための知性があると言われている。それ以外の生き物は、すべて自分が生きるためには手段を選ばない。ヒトが繁栄できたのも、この知性のためと考えられる。 育児や躾、教育などによって、こうしたいわば社会常識とも言える知性は伝えることができる。逆に、間違った価値観を植え付けることも、育児や教育の過程で可能になる…