木曜日、 「一緒に帰ろう」 社会人になってから、というよりも下校班という制度がなくなったくらいの頃から、僕はこの言葉とても嫌だった。 教室を出たら、オフィスを出たら、部室を出たら、 そこからはもう僕一人の時間と空間を過ごしたかった。一緒に帰ることは、まだ一つ前の状況が続いていて、ずっとそこから逃げられないような、そんな感覚を覚えることが多かった。 そんな望まぬ一言を今日はかけられた。 「〇〇さん帰ります?一緒に帰りましょう!」 まじか、、、。そう思ったけれど、向こうは悪気はないし、声をかけてくれた後輩は、割と仲良くしている後輩メンバーだから、そこまで嫌な感じはしなかった。 ただ、22時半も過ぎ…