「あなたが正面だと思うところが正面なのよ?」 震える手で素人でも高価だとわかる茶碗を持ったオレに、オバアサマはそう声をかけた。 このお話は、ブログ相互さんのコメントのやり取りから生まれた、リアルの中にほんのチョットだけフィクションを入れた回想エッセイ(気恥ずかしい)です。 🟢 🟢 🟢 🟢 🟢 確か90歳近いオバアサマ。 お花とお茶のお師匠さんを兼任していました。 突然訪れても、きっちり和服を着こなしているという、毎日を「真剣に生きている」という信念が溢れ出ていた。 自分のスタイル(いや、信念か)を守り続けるとそうなるのであろう。 🟢 🟢 🟢 🟢 🟢 まずは「お茶の話」をしようか。 オバアサマは…