薬物動態

こんにちはシグロです！今回は前回の話の例で挙げた第103回薬剤師国家試験問173の計算問題を解説していこうかと思います！ 前回の記事をまだ読んでいない方はぜひこちらもご覧くださいね ^^)

【1】この記事は薬学生向けです。 こんにちは！新人薬剤師のシグロです！受験生の皆さん勉強の進み具合はどうですか？計画どおりの方もいれば中々進まない方もいるかと思います。ちなみに私は去年の今頃ちょうど勉強に飽きがきていました(笑)

【薬物動態を理解する】薬が全身を循環するまで 【KeyWords】吸収、バイオアベイラビリティ、初回通過効果 【内容】この動画を見終わると以下のことが理解できます。・飲み込んだ薬が全身循環に入るまでに待ち受ける薬物動態的運命・経口的に投与された薬の量から、全身循環に入った薬の量を推定する。 www.youtube.com 【薬物動態を理解する】人の身体は見えない巨大水槽!? 【KeyWords】 血中濃度、分布容積 【内容】 この動画を見終わると以下のことが理解できます。 ・血中濃度と分布容積から体内薬物量を推定する ・体液組成とそこに分布する薬物の割合をイメージする www.youtube.…

www.ncbi.nlm.nih.gov アレルギー性鼻炎の治療に日常的に使用されている、小青竜湯および葛根湯の2つの漢方処方の主な有効成分であるエフェドリンの母集団薬物動態分析を実施した。主要な薬物動態の差は、AUC（0-∞）、Cmax、および2つの処方間の分布容積の平均で見つかった。薬物動態の結果を使用して、エフェドリンの薬物動態プロファイルを、食前に1日3回一定量投与する通常の投与量レジメンと、朝は通常の投与量レジメンを使用しても患者の症状が改善されないときによく使用される2つの代替投与量レジメンを比較する、シミュレーションベースの研究も実施した。結果は、2つの代替投与量レジメンの1つで…

dx.doi.org 【背景】六君子湯は、機能性ディスペプシアや逆流性食道炎などの上部消化管障害の治療に用いられてきた。本試験は、健常人ボランティアを対象とし、六君子湯の活性成分の薬物動態を明らかにするために実施した。 【方法と結果】最初に、健常日本人ボランティアを対象とし、探索的非無作為化1期間非交差試験を実施し、血漿中および尿中における六君子湯の代表的32成分を測定した。その結果、六君子湯（7.5g/日）経口投与後、32成分のうち血漿中18成分、尿中21成分が検出された。更に、21名の被験者を対象に、無作為化オープンラベル3群間3期間交差試験を実施し、各期間に六君子湯をそれぞれ異なる用量（…

dx.doi.org 【背景】抑肝散は、日本の伝統的な生薬製剤で漢方薬と呼ばれる。抑肝散エキスには、蒼朮、茯苓、川芎、釣藤鈎、当帰、柴胡、甘草の7種の生薬で構成される。抑肝散は、神経症、不眠症に加え、認知症の行動・心理症状にも用いられている。 【目的】健常人ボランティアを対象とし、抑肝散の活性成分の血中への発現と薬物動態を検証する。 【試験デザイン】2012年5月～2012年11月、高知医科大学において日本人健常人ボランティア21名を対象に、無作為化非盲検3群3期間交差試験で実施。 【介入】試験期間で、抑肝散（2.5g、5.0g、7.5g）を単回経口投与。 【主要評価項目】抑肝散の3つの活性成…

doi.org 我々は、漢方薬である大建中湯の5成分について母集団薬物動態モデル（PPKモデル）を構築した。データは日米で実施した2つの無作為化薬物動態試験から集積した。被験者は大建中湯2.5 g, 5 g及び10 gを単回経口投与され、5つの大建中湯成分、hydroxy-α-sanshool（HAS）、hydroxyl-β-sanshool（HBS）、6-shogaol（6S）、10-shogaol（10S）、及び ginsenoside Rb1（GRB1）の血漿中濃度をLC-MS/MSにより測定した。全体で55名（米国、n=36；日本、n=19）の被験者より得た1859のサンプルが本解析に…

HPLCが医療分野で活躍！その応用事例と将来性について深掘り はじめに 高速液体クロマトグラフィー（HPLC）は、様々な分野でその分析能力の高さが評価されています。特に医療分野においては、その精密な分離・定量分析能力が活かされ、医薬品開発、臨床検査、食品安全など、幅広い領域で重要な役割を果たしています。 本記事では、HPLCが医療分野でどのように応用されているのか、具体的な事例を交えながら詳しく解説していきます。また、今後のHPLCの医療分野における可能性についても展望します。 液クロ虎の巻 誰にも聞けなかったHPLC Q＆A [ 日本分析化学会 ] 価格:3080円(2025/1/5 19:…

市場規模 世界のアルブミン市場規模は、2024年には64億米ドルに達しました。今後、IMARC Groupは、市場が2033年までに105億米ドルに達すると予測しており、2025年から2033年の間の成長率（CAGR）は5.1%と予測しています。市場は主に、バイオ医薬品に対する需要の増加、慢性疾患の増加、薬物送達システムの継続的な進歩、細胞培養培地での使用の増加、ライフサイエンスの研究開発への注目度の高まり、新興市場の急速な拡大によって牽引されています。 アルブミン市場分析： 主な市場推進要因：アルブミン市場の推進要因には、アルブミンを安定剤およびキャリアタンパク質として利用するバイオ医薬品…

こんにちは！リンコ(@manabunoda)です！ さて今年も「読めよ薬剤師」の時期となりました。 今年も年末の企画やります！【2024読めよ薬剤師企画】《企画概要》2024年に読んで「オススメ」っていう書籍を他の薬剤師にオススメする《日時》2024年12月29日(日)21時〜《方法》#読めよ薬剤師2024のハッシュタグでオススメの書籍３冊をポスト(自分のブログリンク等でも可)フライングもOK！ pic.twitter.com/K8tePGC19Q — ほどほど📘 (@taka_hiro32) 2024年12月23日 今年も3冊選びましたので紹介していきたいと思います！ 過去3年のエントリーは…

市場規模 世界の計算生物学市場規模は、2024年に68億米ドルに達しました。今後、IMARC Groupは、2033年までに市場が322億米ドルに達し、2025年から2033年の間の成長率（CAGR）は17.83%になると予測しています。市場は、臨床研究数の増加と先進技術の統合により牽引されています。現在、北米が最大の市場シェアを占めており、その要因として、大手製薬会社やバイオテクノロジー企業の存在、および企業間のさまざまな提携が挙げられます。 計算生物学は、バイオインフォマティクスとも呼ばれ、生命の構造やプロセスを理解し、モデル化するために数学、統計学、コンピュータサイエンスを活用する学際…

市場規模 世界のスタチン市場規模は、2024年には159億米ドルに達しました。今後、IMARC Groupは、市場が2033年までに203億米ドルに達すると予測しており、2025年から2033年の成長率（CAGR）は2.74%と予測しています。 市場は、世界的な心血管疾患および高コレステロール血症の増加、拡大するヘルスケアインフラ、コレステロール低下薬の保険適用により、世界中で需要が拡大しています。 スタチン市場分析： 市場成長と規模：世界市場は、心血管疾患の増加傾向に主に牽引され、著しい成長を遂げています。コレステロール低下薬の需要の高まりに伴い、市場規模は拡大しており、心臓の健康維持に効…

背景 乾癬は慢性の免疫介在性皮膚疾患であり、生物学的治療に対するアンメットニーズがある。中国の健常人と中等度から重度の尋常性乾癬患者を対象に、QX004Nの安全性、薬物動態、有効性を評価する。中国臨床試験登録CTR20212313およびCTR20223457。 方法 この無作為臨床試験は2つのパートから構成された。パート1は、2021年11月2日から2023年1月16日まで実施されたヒト初回単回投与第1a相臨床試験である。第2部は、2023年2月15日から2024年1月5日まで、中等度から重度の尋常性乾癬患者を対象として、中国の5つの臨床センターで実施された二重盲検、複数用量漸増、第1b相臨床…

市場概要 全身麻酔薬の世界市場規模は2023年に51億米ドルと推定され、2024年から2030年にかけて年平均成長率3.7%で成長すると予測されています。この成長の主な要因は、手術件数の増加、麻酔技術の進歩、慢性疾患の有病率の上昇です。世界保健機関（WHO）によると、慢性疾患の罹患率の上昇と人口の高齢化により、世界の手術件数は増加しています。また、米国国立医学図書館は、世界中で年間3億1,300万件以上の外科手術が行われていると推定しており、効果的な麻酔ソリューションに対する需要が拡大していることを裏付けています。 市場成長の主要因は、慢性疾患と外科手術の有病率の増加です。CVD、癌、肥満な…

はじめに HNSCCに対するFAP-IL2v＋セツキシマブ併用療法の有用性は？ 再発・転移頭頸部扁平上皮がん（HNSCC）は、予後不良であり治療が難しい疾患です。現在の標準治療は、EGFR阻害薬のセツキシマブや、PD-1阻害薬のペムブロリズマブやニボルマブが用いられていますが、治療の選択肢は限られており、さらなる治療法の開発が求められています。 この研究では、新たな免疫サイトカインであるSimlukafusp alfa（FAP-IL2v）とセツキシマブの併用療法が検討されています。FAP-IL2vは、がん関連線維芽細胞に高発現する線維芽細胞活性化タンパク質α（fibroblast activa…

市場規模 世界的な速効型インスリン市場の規模は、2023年に77億米ドルに達しました。IMARC Groupは、2032年までに市場規模が112億米ドルに達し、2024年から2032年の年間平均成長率（CAGR）は4.1%になると予測しています。患者の重症化や死亡のリスクが高まっていること、大衆の間で個別化医療への注目が高まっていること、研究開発（R&D）活動への投資が増加していることなどが、市場を牽引する主な要因となっています。 速効型インスリンは、糖尿病の治療に使用されるインスリンの一種で、特に食後の血糖値の急上昇を抑えるために使用されます。 速効型インスリンは、食事後の体内の自然なイン…

市場規模 世界的な吸入麻酔市場の規模は、2024年には17億米ドルに達しました。IMARC Groupは、今後、市場は2033年までに22億米ドルに達すると予測しており、2025年から2033年の間の成長率（CAGR）は2.75%と予測しています。慢性疾患の増加、製薬会社、医療機器メーカー、医療機関間の連携、政府や民間医療プロバイダーによる最新機器への投資の増加などが、市場を牽引する主な要因となっています。 吸入麻酔市場分析： 市場成長と規模：市場は着実な成長を見せており、その要因としては世界的な外科手術の増加と医療インフラの進歩が挙げられます。さらに、さまざまな外科手術における麻酔の需要の…

市場規模 世界の免疫測定法市場規模は2023年に310億米ドルに達しました。IMARC Groupは、今後、2032年までに市場規模が495億米ドルに達し、2024年から2032年の年間平均成長率（CAGR）は5.2%になると予測しています。 免疫測定法（IA）は、抗体または抗原を生物認識剤として溶液中の分析物の濃度を測定する技術です。臨床診断、製薬分析、環境モニタリング、セキュリティの分野において重要な役割を果たしています。 さまざまな疾患の診断や、人間や動物の健康と幸福の向上を目的として、研究センター、病院、研究所で広く使用されています。 また、迅速かつ簡便で費用対効果に優れているため、…

市場規模 世界の前臨床CRO市場規模は、2024年には64億米ドルと評価されています。今後、IMARC Groupは、市場が2033年までに113億米ドルに達すると予測しており、2025年から2033年にかけては、CAGR 6.5%の成長が見込まれています。 北米は現在、市場を支配しており、2024年には47.5%以上の市場シェアを占めています。研究開発（R&D）活動への支出の増加、規制環境の複雑化、企業におけるコアコンピタンスへの注目度の高まり、そして専門的治療における最近の進歩は、この地域の市場を推進する主な要因の一部です。 前臨床CRO市場の成長の主な原動力となっているのは、新薬の発見…