第10話後半は、うしろめたさから足が遠のいていた清少納言のもとを藤原行成が訪れたときの話だ。少し流れを整理するとこのようになる。 1000(長保2)年2月、彰子立后。1000(長保2)年12月、定子崩御(第3子=第2皇を女出産時)。 * 清少納言は後宮を去る。 1001(長保3)年2月、藤原行成は、少納言が京を離れて摂津に下ることを、藤原公任から伝え聞き、少納言を訪れた。 「俺を恨んでいますか?」と問う行成に少納言はこう答えた。 「恨まないわよ。(中略)帝と道長様が手を取り合わないと政は立ちいかないから彰子様の立后は必要なことだった。国の未来を思えば。あなたは正しいことをしたと思うわ。(中略)…