かつてはドライブの休憩スポットとしてひっそりと佇んでいた「道の駅」が、今や観光雑誌やテレビで見ない日はないほどの注目を集めています。週末ともなれば、駐車場は県外ナンバーの車で溢れかえり、地元の特産品を求める人々や、個性的なグルメを堪能しようとする観光客で賑わう。もはや「穴場」という言葉は過去のもの。道の駅は、単なる休憩施設から、地域を繋ぎ、活力を生み出す一大拠点へと変貌を遂げたのです。 この変革の背景には、1993年に国土交通省(当時は建設省)が打ち出した「道の駅」制度(第1ステージ)があります。高速道路網が整備される一方で、一般道路における安全で快適な休憩施設の不足が深刻化していました。特に…