狭義には20世紀初頭の「ブリュッケ」や「青騎士」といった、「ドイツ表現主義」を指す。 広義には表現する対象の正確な再現よりも表現の力強さのほうを優先する芸術思想のこと。 ここで言う「力強さ」とは、観る者にあたえる感情喚起力を指す。代表的な画家としてカンディンスキー、 エゴン・シーレ、エミール・ノルデなど。なお、ドイツの画家ではないがムンクもこの類型に入れること がある。
話師:罪を知るものに罪はない。これは「罪の輪」という謎かけだ。考えてみなさい。『罪を知るものに罪はない。では汝に問う。汝は罪人なりや?』ラッカ:わたしは繭の夢がもし本当なら、やはり罪人だと思います。話師:ではお前は罪を知るものか?ラッカ:だとしたらわたしの罪は消えるのですか?話師:ならば、もう一度問う。罪を知るものに罪はない。汝は罪人なりや?ラッカ:罪がないと思ったら今度は罪人になってしまう。話師:おそらく、それが罪に憑かれるということなのであろう。ラッカ:罪のありかを求めて同じ輪のなかを回り続け、いつか出口を見失なう。どう答えればいいんですか?話師:考えなさい。答えは自分で見つけなければなら…
『Annette』は、カルト・ロック・バンド、「スパークス」の独創的なアイデアから生まれたユニークでダークなミュージカル・コメディです。 本日、初の予告編が公開され、舞台裏の写真も公開された本作は、第74回カンヌ国際映画祭のオープニングを飾り、同時期に公開される予定です。 "Annette "は、現代のロサンゼルスを舞台に、激しいユーモアのセンスを持つスタンドアップコメディアンのヘンリーと、世界的に有名な歌手のアンの物語です。スポットライトを浴びると、彼らは華やかで成功したカップルになります。第一子となるアネットの誕生は、並外れた運命を持つ神秘的な少女であり、彼らの人生をひっくり返すことになり…
View this post on Instagram A post shared by 片山 幹生 (@katayama_mikio www.nijikikaku-siyura.jp 作:テネシィ・ウィリアムズ 訳:鳴海四郎 演出:三條三輪 照明:黒柳安弘 装置・音響:菰岡喜一郎 衣裳:サヨコ中山、今川ひろみ 小道具:るいざ・もりな 劇場:雑遊 上演時間:2時間半 --- 昨年11月に板橋演劇センターによる『終わりよければすべてよし』を見たとき、特に気になった俳優がふたりいた。ひとりはヒロインのヘレナを演じた朱魅、もう一人はヘレナの後見人の伯爵夫人役を演じた三條三輪である。 otium.ha…
季節は春。陽射しは日毎に手応えを増し、街をあたため、草木は芽吹き、人々が新たな予感に打ち震える季節です。夜になっても冬物の上着が要らないほどの心地よい気温に、春の訪れを噛み締めながら、お出かけしたくなる誘惑に駆られる方も多いかと思います。しかし、今は世界的に新種の疫病が蔓延しており、みだりに外出をするのは気が引けますよね。家にこもって新しい季節に高鳴る鼓動、逸る気持ちを持て余していると、次第に気分が塞ぎ込んでくるものです。やがて萎びた心はスリルに満ちた冒険や、息もつかせぬ怒涛のアクション、甘さとほろ苦さの同居した大人の恋愛、身の毛もよだつ戦慄を夢見るようになります。そんな我々善良な小市民の欲求…
スーパーカブを見る。一万円の中古カブを手に入れた小熊の世界は、静かに色づき始める。極限チューンの郵政カブを乗りこなす、新しい友達。彼女が教えてくれた、何処にでも行けるカブの魅力。今日はいつもとは、少し違う道に進もう。時速30キロで、私は何処へでも行ける。— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年4月14日 そんな感じの、ヤバい女がIN! な小熊ちゃん青春日記、穏やかなる第二話である。静かに熱いカブとの出会いを果たした第一話を受けて、ないない少女の日常が小さく色づいていくエピソードであった。普通の友達関係ではないけど、奇妙で寡黙で、とても素敵。— コバヤシ (@lastbrea…
1911年『青い馬』 わたしの描いた模写 表現主義 青騎士メンバー フランツ・マルク の『青い馬』を模写してみました 現在まで そんなに詳しく調べた作家ではないのですが ふとしたきっかけで 調べてみました 動物を愛し動物とひとつになりたいと 作品 を制作していた 画家です その人生の経緯 を読んで 感銘を受けました わたしは 模写をすることによって得られる 学びを肯定しています わたしが通っていた絵画教室は 模写で油 彩を学ぶ方法でした (その後 油彩専攻で 美術の学校へ進みました) これは水彩絵の具を使って 模写しました 油絵具を使わず 水彩絵の具や アクリル絵 の具を使っての模写もできます…
小川敦生『美術の経済』(インプレス)を読む。小川は多摩美大学教授、美術ジャーナリスト、元『日経アート』編集長。 本書は7つの章からなり、「1枚の絵から見えてくる経済の成り立ち」「浮世絵に見る商業アート」「時代とともに変わる美術の価値観」「「パトロンとしての美術館」「贋作と鑑定」「美術作品の流動性を支える仕組み」「これからの美術の経済」となっている。 いずれも美術の経済的な側面に関する疑問に答えてくれている。 「美術館の予算はいくら?」との見出しを立て、「大阪の国立国際美術館は2018年度に、スイスの彫刻家、アルベルト・ジャコメッティの《ヤナイハラI》を、約16億5000万円で購入した」と書いて…
永遠のソール・ライター 発売日: 2020/01/09 メディア: 単行本 先日、ソール・ライターの展覧会「永遠のソール・ライター」をJR京都駅に併設されている美術館「えき」KYOTOに見に行った。ソール・ライターが数年前からブームと言われるくらい人気が出ていたのももちろん知っていたのだが、何度か行われた展覧会を見逃していた。今回、なんとか行こうと思ったのも、スライドショーがあると聞いたからである。 ソール・ライターはほとんど無名の写真家であったが、2006年、ドイツのシュタイデル社から写真集『EarlyColor』が出版されたことにより、カラー写真の黎明期に驚くべき美意識を完成させていた写真…
ジャックジャンヌ劇中歌『オー・ラマ・ハヴェンナ おお、愛するハヴェンナよ』(作曲小瀬村晶・作詞石田スイ)の歌詞中で分からない単語を調べたりそれっぽい意味を考えてみたりしたメモ📝 煌々と燈る 街のランプのポロック ポロック これ造語?存在する言葉?ググったら最初に出てくるのは抽象表現主義の画家ジャクソン・ポロック。作品は絵の具を飛び散らせた斬新なものなど。まさかポケモンのポロックじゃないだろからランプの光くらいの意味でいいかな…? いなげな坡璃内 フラストレイトをロビング いなげな 広島・愛媛辺りの方言。変な、おかしい、普通ではない 坡璃内 玻璃→水晶やガラス ここでは音の方でparty nig…
こんにちは。富士通研究所トラステッドAIプロジェクトAI倫理チーム所属の中尾悠里と申します。 今回は2021年3月3日-10日にオンラインで行われた国際会議、ACM Conference on Fairness, Accountability, and Transparency (ACM FAccT)をご紹介します。我々のチームからも口頭発表を行いました[^1]。参加メンバーを交えて、FAccTの概要と採択論文、チームメンバーが気になった論文をご紹介します[^2]。
Song, Moonyoung (2021). The Selectivity of Aesthetic Explanation. Journal of Aesthetics and Art Criticism 79 (1):5-15. 最近のJAACに載っている論文。「美的なもの[the aesthetic]」についての最新研究です。*1 【Abstract】広く認められているように、芸術作品が特定の非美的性質を持つことは、特定の美的性質を持つことを説明する。このような説明の興味深い特徴のひとつは、その選択性[selectivity]である。すなわち、美的性質の存在が依存する非美的性質のうち…
日本橋界隈のモダン建築で、まだ見ていなかった大物が残っていました。 昭和5年(1930)築の旧三菱倉庫江戸橋倉庫ビル(日本橋ダイヤビルディング:2014年にに高層部増築の形で保存・建替え) 江戸橋の西側たもとから。 艦橋のような塔屋が建物全体の魅力を増しています。 江戸橋上から西側方向。 ズームすると日本橋が写ります。 江戸橋の東側歩道から見上げた日本橋ダイヤビルディング。 建物北面には2階から4階まで、ベランダの付いた大きなガラス出窓が並びます。 かつては屋上から伸びた2つの「テルファー」という装置が稼働していて、船から各階へ荷揚げしていたそうです。 建物は昭和通りに面していますが20mほど…
昨日から始まったMOMAT(東京国立近代美術館)恒例の「美術館の春まつり」に出かける。この時期は周辺の桜も咲く時期でそれに合わせた企画でもある。そしてこの春まつりの時期にしか展示されない絵も多く、毎年楽しみに行っている。 もちろん最初に観たのは企画展「あやしい絵展」なのだが、それについては別の機会で。とりあえず常設展示について。 4階1室ハイライトで最初に迎えてくれるのは菊池芳文。 『小雨ふる吉野』(菊池芳文) さらに菱田春草があってそのお隣には横山大観。 『観音』(横山大観) 1912年頃の作品で明るい色調。茨城県近代美術館の『流燈』(1909年)と同系統の作品。 つきあたりにはいつもの原田…
三菱一号館美術館で「テート美術館所蔵 コンスタブル展」が開催中。そして、府中市美術館で「与謝蕪村展」が開かれている。 車道の真ん中に立って撮影できる無人の丸の内。コロナ禍?。美術館が開いているのだから、朝早すぎるってわけでもなかったと思うが。ちなみにこういう写真は、銀塩カメラの時代ならTS-Eレンズが必要だったって、そんなこと知る人も少ないか。 ジョン・コンスタブルがJ.M.W.ターナーと並び称せられる英国の風景画家だとは知っているが、日本では、ターナーほどには作品に接することがない。 日本でのターナーの人気が夏目漱石の『坊っちゃん』に由来するものなのかどうかわからないが、今回の展覧会でもやは…
唐突ですが、今まで観てきた洋画の中の、大好きなものについて書きたくなりました。文字に起こしたくなってしまいました。だから書きます。このページを執筆します!……というわけで(どういうわけだろう?)今回は私が思い入れを持っている洋画を皆さんに語らせてください。極力ネタバレを含まない紹介形式にしますので、普段映画を見ない方や数少ない当ブログのファンのみなさん、アドベンチャーゲーム好きな方も読んでいただけたら嬉しいです(そのうち邦画も書きたいですね)。 ではここから、五十音順です! 『悪魔のいけにえ』 悪魔のいけにえ 公開40周年記念版(吹替版) 発売日: 2015/11/04 メディア: Prime…