Hegemonic State(英)
(相対的か、絶対的かはともかく)その時点での覇権を握っている国家。 古代ギリシャ世界におけるスパルタとかコリントスとかをこう呼ぶこともないではないが、通常は*1国民国家成立以降の概念である。 通例は世界の秩序とルールを定め維持する責務を負う*2。
なお、覇権主義的な国家をとがめる際に批判的な価値判断を含んで使用される場合もあるが、それ自体は「帝国」などと同程度には価値中立な語である。
*1:「くに」でなく「国家」としていることからも明らかだ
*2:というか、それをできる状態のことを、国際政治学的には「覇権を握る」と呼んでるという方が近いか
レイ・ダリオは、16世紀以来、世界的に貿易を牛耳っていたオランダから、大英帝国、アメリカへと覇権国家が移り変わった時代を研究することで、未来に役立つ法則を見出そうとした。その結果発見したのが、「重要な国家の存続期間は約250年」 人生にも学校卒業まで・労働・老後と大雑把に3つのサイクルがあるように、覇権国にも以下の図のようなサイクルがあるという。新たな世界秩序が生まれた後は期待によって資金が流れ込み、バブルにつながる。弾けた後に国の信用も落ち、内部の紛争が起きる。それによって国力が落ち、新しい覇権国が誕生するという流れだ。 <(1)平和と繁栄の時期>まず、このビッグサイクルの出発点は大きな戦争…
中国は「一帯一路」という、現代版のシルクロード構想を実施している。これは経済圏構想でもあり、覇権国家を目指す中国にとっての戦略でもある。現在、中国が取っている戦略を13のキーワードから紹介、中国の特徴をつかむ。 目次中国の特徴 ①中華思想 ②朝貢外交 ③易姓革命 ④現在の政治形態は専制主義的戦略 ⑤対アフリカ投資 ⑥AIIB ⑦一帯一路戦略 ⑧債務の罠 ⑨サラミ戦術 ⑩海亀(ハイグイ) ⑪千人計画 ⑫中国版GAFA、「BATH」 ⑬アリババのCityBrainはテクノロジーの極みか、それともAI監視社会の実現か ■中国の特徴①中華思想 中華が世界の中心であり、その文化や思想は神聖なものであると…
ロシアのウクライナ侵攻に関連し、大国と小国が戦った際に必ずしも大国が勝つとは限らないことを紹介する記事を読んだので、その内容をまとめておきます。記事では大国が小国へ侵攻して失敗した事例として、ベトナム(米国)・アフガニスタン(米国)・イラク(米国)・ソマリア(米国)・レバノン(米国)・アフガニスタン(旧ソ連)・ベトナム(中国)をあげています。その上で民族解放戦争を除き、1914年以降で先に動いた国がプラスの結果を産み出した侵略戦争は珍しいという歴史学者の分析を紹介しています。アジア太平洋戦争の記憶がある日本(この場合は日本が先に動いたわけですが)人としては、大国が必ずしも勝つわけではないという…
未来予測は一定の人気のあるジャンルである。 経済はどう変わるか、どういったジャンルが流行るか、環境問題はどうなるのかなど様々なテーマが挙げられる。そんな中で、今後の覇権国家はどこかは絶対に欠かせないテーマの一つだろう。 よくあるのが、今後は中国が台頭し、米中のG2になる。それ以降、インドが台頭して、G3になるなどといったものが挙げられる。 中国がどれだけ台頭できるかが、目下一番のテーマであろう。 2033年には米中がGDPで逆転するという見通しもある。米国との天下二分まではできるのではないかと個人的に考えている。 ローマ→イスラム→モンゴル→オスマン→スペイン・ポルトガル→オランダ→イギリス→…
基軸通貨としてのドルの地位が低下しているという記事を読みました。今回のロシア政府に対する制裁を受け、米国の意に沿わない行動を取ると外貨準備が封鎖される可能性があることを知った国が、外貨準備の分散を図っているそうです。いざという時に外貨準備が資産凍結によって使えなくなっては大変ですので、こうした動きは当然だと思います。なおロシアは外貨準備内で米ドルが占める割合を1年前の20%近くから10%まで減らしていた(その分は人民元やユーロを増やしたそうです)ことが明らかにされています。ユーロ圏の反発は想定外だったかもしれませんが、米国の反応をある程度見越し、今回の侵攻の準備を進めていたのかもしれません。外…
( ´_` )中国は世界を支配するために今日も戦っています。 (= ・ω・=) youtu.be 「Keep on, keep on, チャイナ チャイナ チャイナ チャイナ ファイト!」 ( ゜д゜)今回のなんちゃって空耳は2021年、Halocene "Warrior State of Mind"!