死を想う: われらも終には仏なり (平凡社新書 371) 作者:石牟礼 道子,伊藤 比呂美 平凡社 Amazon 2007年、親の介護のため、熊本の実家とカリフォルニアの住まいを頻繁に往復していた伊藤比呂美さんと、当時79歳の石牟礼道子さんの対談である。(以下敬称略)おもに、石牟礼道子がこれまでの人生で出会ってきた様々な「死」の思い出を、伊藤比呂美が、自分の親を思いながら、引きだしていく感じだ。そして、それは、二人の作家自身がやがて迎える老と死に繋がっていく。誰も体験したことのない、得体のしれない死について語る二人の対談は、意外にさばさばとして、明るい。 印象に残る言葉はたくさんあるのだけれど…