「ちょっと一息つきたい」「急な用事ができてしまった」。子育て中の親なら誰もが経験する、そんな「いま、預けたい」という切実な願いに応える一時預かり専門の託児所があります。静岡を拠点にエネルギーや情報通信など幅広い事業を展開する巨大企業「TOKAIホールディングス」が、その未来を託して2023年に設立したのが、株式会社TOKAIキッズタッチです。しかし、その社会的に極めて意義深い事業の裏側で、設立からわずか2年で提出された決算書には、純資産がマイナス4,500万円という、深刻な「債務超過」の事実が記されていました。なぜ、大企業の後ろ盾がありながら、これほど厳しい船出となったのか。これは単なる失敗の…