2025年度版の新潮文庫の100冊。 どのようにセレクトしているかはハッキリわからないけれど、単に薬になるようなものだけ選んでいるわけではないことはわかる。 薬系と毒系がある。 教育上よろしい感じのもの=薬系、教育上よろしくない感じのもの=毒系のバランスを読んでいくのが面白い。 とはいえ、読書しようという人は多かれ少なかれ自分の中に「毒」を抱えているから、それを飼いならすためにも、毒系の本をぶつけて、中和するという教育的な配慮なのかしら。 2冊目は太宰治『人間失格』。 新潮は太宰をたくさん抱えているから何でも出せるはずなのに、なんでいつまでも『人間失格』なんだろう。 名作だったら『走れメロス』…