地元では「つきのみやさま」と愛称されている。
『調宮縁起』によれば、第十代祟神天皇の勅命により創建。調とは「租・庸・調」の調で、伊勢神宮へ納める貢(調)物の初穂を納めた倉庫群の中に鎮座していたと伝わる。(鳥居無きはその為と伝わる)平安時代に編纂された『延喜式』に記載される武蔵國四十四座のうちの一社である。
中世、調が月と同じ読みから、月待信仰に結びつき、江戸時代には月読社とも呼ばれ、月神の使いとされる兎の彫刻が旧本殿や現在の社殿に、狛犬の代わりに兎の石像が境内入り口両側にある。
浦和名所の案内用チラシより
案内用チラシにもある通り、随所に兎の彫刻や置物があり、更に本物の兎までいる。この神社にちなみ、周囲には兎関連の商品を扱う店もある。
写真は手水舎。兎の口から水が出ている。
浦和のお菓子にうさぎにちなんだものが多い由縁である。