誠と報をベースに罪と罰を考えてみます。誠の受け入れ拒否は人間的評価が下がります。 日本人は、ある人の所有物を損傷した場合、加害者はその過ちを素直に認め被害者に謝罪するのが最良の方法と考えます。被害者は加害者を誠意ある気持ちを全面的に受け入れてくれることを期待して全ての決定権を被害者に委ねて、被害者の情を引き出し、それに自分を託します。このような真摯な態度に対して被害者は破壊されたものの価値や実質的価格と言う客観的な数値より「そこまで反省し、正直に謝るなら」という計量不能な情による感動のほうが勝ります。つまり罪と罰が情により一体化してしまいます。 一つの有名な例として、太平洋戦争で日本はアメリカ…