日本郵政の増田寛也・社長(右)から「次世代のエース」と評される根岸一行・次期社長(=左/時事通信フォト) 全国にくまなく設置され、郵便サービスの象徴とも言える「ポスト」。だが、電子メールの普及でハガキや封書は激減。それでもポストの本数はほとんど減らず、2万3000局ある郵便局とともに「ユニバーサルサービス」として維持される。 コストを掛けてまで残す理由は何か。 背景に政治的な思惑が見え隠れする。【前後編の後編】 2023年に日本郵便がまとめた資料によると、同年3月末のポスト設置本数は約17万5000本。 20年間で郵便物は40%超減少したのに、法令で設置基準が定められているポストの数はわずか5…