これはワークマンのファンブックである。 そして成功の物語であり、ファンタジーである。 ファンタジーであるというのは、何も作り話だと言っているのではなく、美しい部分だけを切り出した物語だということである。 だが、言葉の端々にファンタジーでない、リアルな部分が見え隠れしている。 読み始めてそんな感想を持ったのだけれど、あとがきを読んだらまさに著者の目論見通りだった。 ハウトゥ本のようなタイトルだが、ワークマンの魅力にひかれていった著者が、専務へのインタビューをもとに短篇小説のようにまとめた、とのこと。 ワークマンは 商品を変えずに売り方を変えただけで なぜ2倍売れたのか 作者:酒井大輔 日経BP …