評判がいいのは知っていたが、想像以上に面白かった。スポーツというジャンルを超えてノンフィクションとしての出来がいい。「大宅壮一ノンフィクション賞」「本田靖春ノンフィクション賞」「新潮ドキュメント賞」を受賞。素材が元中日監督の落合博満とくれば、まさしく「三冠」達成である。選手としてのあり方、指導者としてのあり方、チームと契約関係にあるプロとしての生き方に注目されてきたこの人物を、当時中日担当記者だった著者が自身の取材と選手やスカウトを通して描いている。 嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか (文春文庫) 作者:鈴木 忠平 文藝春秋 Amazon 日本シリーズで8回まで走者を一人も出さない…