テレビで、篠原勝之さんを追った番組を見て、鉄について考えてみた。彼は、溶接オブジェを得意としていて、「鉄のゲージツ家」の異名を持っていた。今年4月17日に旅立たれたその日のメッセージはこうだ。 「ついにね、オサラバの時が きちゃったよ。いろいろ、みんなに親切にしてもらって ありがとう。いっぱい感謝して、旅にいきます。アバヨ。」ここで、尊敬している彼の人柄について述べたいことがたくさんあるのだが、それは別の機会にすることにし、彼が創ってきた「鉄」という素材について、記すことにする。まず浮かんだ問いは、「人間の血液中に鉄が含まれている意味は何なのか?」というものだ。生物学的に言われる「鉄は赤血球中…