2005年 12・17 「スプートニクの恋人」 村上春樹 一九九九年 講談社 ビートニクをスプートニクと言い違えたことで、ミューという女性をひたすら愛してしまったすみれを描く。けどビートニクとスプートニクって落ち着いて考えれば、だいぶ言葉の印象が違うじゃないか、とツッコミを入れたくなる。 春樹さんの不思議な話しを押しすすめた話しになっている。 すみれは、あちら側に行ってしまい、戻ってこなくなってしまい、最後にはまた、こちら側に戻って来て終わる。 説明不能な話しが幾つもあってまさに春樹ワールドである。半分の自分、といういつものモチーフもここではまた重要である。 夢についてのいくつかの考察。そこ(…